【マナーのプロ直伝】会食がもっと楽しくなる!箸やナイフを「指揮棒」にしない大人の気配り術

2019年12月14日、いよいよ年末年始の足音が聞こえてきましたね。この時期は忘年会や新年会といったイベントが目白押しで、大切な仲間とテーブルを囲む機会も自然と増えることでしょう。おいしい料理に舌鼓を打ちながら、気の置けない友人と語り合う時間は、まさに至福のひとときと言えるはずです。

しかし、会話が盛り上がるあまり、ついつい「自分自身の振る舞い」がおろそかになってはいませんか。先日、久しぶりに集まった趣味の仲間たちと鍋料理を堪能していた際、興味深い光景を目にしました。ある友人が思い出話に花を咲かせるうちに、手に持っていたお箸が、まるでオーケストラの指揮棒のように空中を激しく舞い始めたのです。

SNS上でも「食事中に身振り手振りが激しい人がいて、お箸の先から汁が飛んでこないかヒヤヒヤした」といった声が散見されます。親しい間柄であっても、目の前で食器やカトラリーが振り回されるのは、決して気分の良いものではありません。相手を尊重する気持ちが、動作一つで台無しになってしまうのは非常にもったいないことです。

かつて訪れたレストランでは、笑顔でナイフを手に持ちながら熱弁を振るう女性を見かけました。せっかくの素敵な装いも、凶器になりかねないナイフの動きによって、周囲に緊張感を与えてしまいます。どれほど親密な関係であっても、こうした無意識の動作によって「百年の恋も冷める」といった事態を招きかねないのが、会食の怖さでもあります。

私たちは感情が高ぶると、無意識のうちに身体を大きく動かしてしまう習性を持っています。嬉しい時に思わず万歳をしたり、拍手を送ったりするのは自然な表現ですが、食事中には注意が必要です。これを「手皿(てざら)」ならぬ「手振り」の落とし穴と呼べるかもしれません。マナーの原点は、相手に不快感を与えず、安全を確保することにあります。

食事中のエチケットとして、お箸やフォーク、ナイフの「活動範囲」を意識してみましょう。これらはあくまで「お皿から口まで」の往復に限定するのが理想的です。口に食べ物を含んだまま話さないという基本と同様に、手に何かを持っている間は、その動きをコントロールすることが洗練された大人への第一歩といえるでしょう。

私自身、楽しい会話は最高のスパイスだと考えますが、それは周囲への「安心感」があってこそ成立するものです。たとえ話が白熱しても、一度カトラリーを置いてから身振りをするだけで、その場の品位は劇的に向上します。心弾む季節だからこそ、手元の「道具」に意識を向けて、記憶に残る素晴らしい食事会を楽しんでください。

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