三菱電機が挑む共生社会のビジョン!パラスポーツから学ぶ「諦めない心」とビジネスの革新

2019年11月19日、東京・大手町の日経ホールにて「第6回日経2020フォーラム」が盛大に開催されました。「パラリンピックから見える共生社会のビジョン」というテーマのもと、日本を代表する企業のリーダーたちが熱い議論を交わしています。

本フォーラムで特に注目を集めたのが、三菱電機の杉山武史社長による基調講演です。2020年度に創立100周年という記念すべき節目を迎える同社は、社会への恩返しの形として、早くも2013年12月から東京大会を見据えた社内プロジェクトを始動させてきました。

ネット上では「企業がここまで本気でバリアフリーに取り組むのは心強い」といった称賛の声が上がっています。単なる支援に留まらず、障害の有無に関わらず互いを尊重し合う「共生社会」の実現を、企業の成長戦略の柱に据えている点に、多くの読者が期待を寄せています。

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不可能を可能に変える「I’m possible」の精神

杉山社長の言葉の中で最も印象的だったのは「impossible(不可能)」という言葉の捉え方です。頭文字の「i」を大文字にし、アポストロフィを添えるだけで「I’m possible(私はできる)」へと劇的な変化を遂げます。これはパラスポーツの本質を突いた表現といえるでしょう。

こうした考え方は、変化の激しいビジネスの世界でも極めて重要です。困難な壁に直面した際、見方を変え、工夫を凝らすことで解決の糸口を見出す姿勢こそが、新しい価値を創造する原動力になります。諦めない心は、アスリートだけでなく、私たち全員に必要なマインドセットです。

共生社会とは、単に設備を整えることではありません。多様な価値観を認め合い、誰もがその能力を最大限に発揮できる土壌を作ることです。三菱電機が掲げるこのビジョンは、これからの日本社会が目指すべき指針を明確に示していると感じ、深く感銘を受けました。

具体的なアクションから生まれる「心のレガシー」

同社の取り組みは極めて具体的です。これまでに9人のトップアスリートを採用し、競技生活を全面的にバックアップしています。また、神奈川県内の研究所にある体育館を耐震工事に合わせてバリアフリー化し、車椅子バスケットボールチームへ練習場所として開放しました。

さらに、全社員を対象とした「心のバリアフリーセミナー」の実施も特筆すべき点です。これは、高齢者や障害を持つ方に対し、適切な配慮や声かけの方法を学ぶ研修を指します。受講した社員からは「自分の意識が根底から変わった」という前向きな反響が続々と届いています。

「心のバリアフリー」とは、相手の立場に立って考え、自然なサポートができる精神的なバリアの除去を意味します。こうした地道な活動こそが、2020年以降も企業の中に「レガシー(遺産)」として残り続け、社会全体の活力へと繋がっていくに違いありません。

三菱電機が目指すのは、パラスポーツ支援を通じて得た知見を、独自の製品やサービス創出に活かすという高い次元の貢献です。一過性のブームで終わらせず、企業のDNAにこの精神を刻み込もうとする姿勢は、まさに一流企業の矜持を感じさせるものでした。

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