2019年12月07日、東京よみうりカントリークラブには身を切るような冷たい北風が吹き抜け、選手たちを苦しめる厳しいコンディションとなりました。賞金王争いの最前線に立つ今平周吾選手も、この寒さと読みづらい風に翻弄された一人です。ショットの手応えは悪くないものの、想定よりも飛距離が伸びず、グリーンに届かないもどかしい展開が続きました。ゴルフにおいて風を読む力はスコアを直結させますが、この日はプロの勘を狂わせるほど自然の力が強大だったのでしょう。
試合開始直後の1番ホールで、今平選手はいきなり3パットを叩きボギーが先行してしまいます。さらに4番でも同様のミスが重なり、本人も「イライラしてしまった」と心情を吐露するほど、精神的にもタフな立ち上がりとなりました。中盤以降も必死に立て直しを図りますが、バーディーチャンスが訪れても決めきれない時間が続きます。SNS上では「今平プロ、耐えてくれ!」「この風の中でのパットは本当に難しそう」といった、手に汗握るファンの応援の声が数多く寄せられています。
終盤の17番パー5という絶好のチャンスホールでもスコアを伸ばせずパーに終わり、18番の難関パー3ではラフからのアプローチに苦戦する場面も見られました。しかし、ここで崩れきらないのが賞金王候補の底力です。5メートルもの距離を残しながらもしっかりとパーセーブを決め、この日のスコアを「70」にまとめてオーバーパーを回避しました。コースマネジメントと呼ばれる「コースの特性を理解して戦略を立てる能力」が、土壇場での踏ん張りを支えたといえます。
運命の最終日へ!賞金王の誇りをかけた逆転のシナリオ
一方で、賞金王を争うライバルのショーン・ノリス選手は、長尺パターを武器に着実にスコアを伸ばして2位に浮上しています。今平選手は順位こそ4位から7位へ後退しましたが、首位との差はわずか3打に留まりました。大会前には自嘲気味な言葉を漏らしていた彼ですが、勝負どころで見せる眼光には、2年連続の頂点に対する強い執念が宿っています。ノリス選手の逆転を許さず、自らの力でタイトルを掴み取るという決意が、インタビューの言葉の端々から伝わってきます。
今平選手が掲げる今季3勝目という目標は、決して手の届かない場所ではありません。東京よみうり名物の高速グリーンは例年以上の仕上がりを見せており、少しのミスが命取りになる緊張感に包まれています。カップよりも上側にボールを止めてしまうと、下りのラインが非常に速くなり制御不能に陥るため、徹底して「手前から攻める」冷静さが求められるでしょう。ゴルフエディターの視点から見ても、この極限状態での精神戦こそが、翌日の最終戦を彩る最大のハイライトになると確信しています。
明日の最終戦、今平選手がどのようにしてこの難コースを攻略し、栄冠を勝ち取るのか。ファンの期待感は最高潮に達しており、SNSでも「明日の最終組は歴史に残る戦いになる」との予感で溢れかえっています。首位と3打差という位置は、攻めのゴルフを展開すれば十分に逆転が可能な射程圏内です。日本のゴルフ界を牽引する若きリーダーが、強風と寒さを味方につけ、劇的な幕切れを演出してくれることを期待せずにはいられません。
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