2019年12月19日、兵庫県神戸市から医療とテクノロジーが融合した「ヘルステック」の未来を塗り替える熱いニュースが届きました。神戸市は、健康管理にIT技術を導入するこの新興分野において、革新的なスタートアップ企業の育成を一層強化する方針を打ち出しています。すでに市が主催する育成プログラムからは注目の2社が選出されており、自治体と民間企業が手を取り合う新しい協力体制が本格的に動き出しました。
今回のプロジェクトの背景には、神戸市が誇る日本最大級の医療産業拠点「神戸医療産業都市」の存在があります。ここは単なる施設ではなく、開発から商品化、さらには販路拡大までを一気通貫で支援できる稀有な環境です。市とアメリカの有力ベンチャーキャピタルである「500 Startups」が共催する起業支援事業は、今年からあえてヘルステック分野に狙いを定めており、世界を変えるイノベーションの創出に大きな期待が寄せられています。
SNS上では「神戸の医療集積は本当にすごい」「行政がここまで具体的にスタートアップを支えるのは心強い」といった、期待に満ちた声が数多く上がっています。特に医療現場のデジタル化は多くの人が待ち望んでいた領域であり、今回の連携発表は業界関係者のみならず、一般市民からも高い注目を集めているようです。自治体が本気で「起業家の聖地」を目指そうとする姿勢が、多くの人の共感を呼んでいるのでしょう。
ウェアラブルとMRが拓く、次世代の健康管理とリハビリ支援
具体的に連携する1社目は、2017年に設立された株式会社HERBIO(ハービオ)です。同社は「へそ」を通じて深部体温を測定するという、驚きのウェアラブルデバイスを開発しています。深部体温とは、環境に左右されにくい体の内部の温度を指し、これを正確に把握することで熱中症や低体温症の予防が可能になります。2020年11月の製品販売を目指し、労働者や要介護者の命を守るための挑戦が、神戸の地で着実に進められています。
もう1社は、2015年設立の株式会社シャンティです。彼らはMR(複合現実)という、現実の世界にデジタル情報を重ね合わせる最先端技術を活用しています。例えば、脳梗塞で腕が麻痺した患者さんが「ホロレンズ」というゴーグル型端末を装着すると、目の前に自由に動く仮想の腕が現れます。この技術により、リハビリの効果を劇的に高める実証実験が市内の医療機関で開始される予定であり、多くの患者さんに希望の光を灯すことになるでしょう。
私は、今回の神戸市の取り組みは、日本の地方自治体が進むべき理想的なモデルケースだと確信しています。単なる資金援助に留まらず、医療機関とのマッチングや実証実験の場を提供することは、スタートアップにとって何物にも代えがたい財産となります。技術が単なるアイデアで終わらず、実際に社会実装されるまでの「死の谷」を共に乗り越えようとする神戸市の情熱こそが、日本の医療福祉の未来を明るく照らすはずです。
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