銀盤を舞う若き妖精たちが、フィギュアスケートの歴史を塗り替える瞬間が訪れました。2019年12月28日、ロシアのクラスノヤルスクで開催されたロシア選手権は、まさに世界最高峰の技術がぶつかり合う異次元の戦いとなったのです。前日のショートプログラムで2位につけていた15歳のアンナ・シェルバコワ選手が、フリーで見事な逆転劇を演じ、大会2連覇という快挙を成し遂げました。
彼女が叩き出した合計得点は、非公認記録ながらも世界最高得点を塗り替える261.87点という驚異的な数字です。特にフリースタイルでは、ルッツとフリップという2種類の高難度な4回転ジャンプを計3度も成功させ、会場を興奮の渦に巻き込みました。181.94点というフリーのスコアもまた、これまでの常識を覆す異次元の領域に達しており、彼女の底知れぬ実力を世界に見せつける形となったでしょう。
SNS上では「もはや人間業ではない」「フィギュアの新時代が完全に到来した」といった驚きと称賛の声が溢れかえっています。特に彼女が跳んだ「4回転ルッツ」は、現在女子選手が跳ぶことができるジャンプの中で最も難易度が高い「専門用語:ルッツ(踏み切り時に外側のエッジを使う最も難しいジャンプ)」であり、それを軽やかに決める姿には、多くのファンが言葉を失った様子です。
コストルナヤとの超ハイレベルな女王争い
シェルバコワ選手と激戦を繰り広げたのは、今シーズンのグランプリファイナルを制した16歳のアリョーナ・コストルナヤ選手でした。ショートプログラムを首位で発進した彼女は、フリーでも「3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)」を2度完璧に成功させる圧巻の演技を披露します。合計得点259.83点は本来ならば優勝に値する素晴らしい記録ですが、今回は僅差で2位という結果になりました。
さらに、4回転ジャンプの申し子として知られる15歳のアレクサンドラ・トルソワ選手も、合計226.34点をマークして3位に食い込んでいます。表彰台を独占したこの3人は、いずれも同じコーチに師事する同門対決であり、ロシア女子の層の厚さを改めて見せつけました。10代半ばの少女たちが、これまでのフィギュアスケートの概念を根底から覆していく様子は、まさに革命と言っても過言ではありません。
私自身の見解としては、今回のシェルバコワ選手の勝利は、技術的な難易度だけでなく、勝負どころでミスをしない精神的な強さがもたらしたものだと感じています。4回転を複数回組み込む構成は非常にリスクが高いものですが、それを平然とこなす彼女たちの努力は計り知れません。芸術性と技術力の両立が求められる現代フィギュアにおいて、彼女は間違いなくその理想を体現する存在といえます。
今後、彼女たちがどのような高みを目指していくのか、フィギュアスケートファンならずとも目が離せません。2019年12月30日現在の状況を鑑みると、この「3人娘」による支配体制はしばらく続くことが予想されます。次なる国際舞台でも、彼女たちが世界中を驚かせるような素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることを期待せずにはいられません。
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