【2020年夏】江戸の華が上野に集結!「The UKIYO-E 2020」で体感する日本三大浮世絵コレクションの真髄

2020年、東京・上野の東京都美術館を舞台に、美術史に刻まれるであろう歴史的な展覧会が幕を開けます。7月23日から9月13日まで開催される「The UKIYO-E 2020 ― 日本三大浮世絵コレクション」は、まさに浮世絵ファン待望のビッグプロジェクトです。これまで個別に公開されることはあっても、国内屈指の質と量を誇る「太田記念美術館」「日本浮世絵博物館」「平木浮世絵財団」の三者が一堂に会するのは今回が初めてとなります。

SNS上では、この異例とも言える夢の共演に対し「ついに最強の三館が揃った」「五輪イヤーにふさわしい豪華な展示だ」といった期待の声が数多く寄せられています。浮世絵とは、江戸時代の庶民の流行や風俗を描いた「今風の絵」を指し、当時のエンターテインメントそのものでした。今回の展示では、厳選された約60名の絵師による計455点もの名品が並び、その規模は過去最大級と言えるでしょう。

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教科書で見たあの名画が目の前に!重要文化財を含む傑作の系譜

展示の見どころは、何と言っても「重要文化財」3点、および「重要美術品」115点という圧倒的な作品の質にあります。浮世絵の先駆者である菱川師宣が描いた力強い役者絵から、物語の幕が上がります。続いて、鈴木春信や喜多川歌麿による繊細で艶やかな美人画が、当時の美意識を鮮やかに現代へ伝えてくれるはずです。江戸の女性たちの気品ある立ち振る舞いや、細やかな着物の柄などは、見ているだけで当時の息遣いが聞こえてきそうです。

また、世界的に有名な葛飾北斎の「冨嶽三十六景」からは、赤富士として親しまれる「凱風快晴」や、ダイナミックな波を描いた「神奈川沖浪裏」が登場します。歌川広重が捉えた情緒あふれる風景画や、歌川国芳による遊び心たっぷりの「だまし絵」も見逃せません。だまし絵とは、複数の人間が集まって一つの顔を形成するなど、視覚的なトリックを用いた絵画のことで、当時の人々のユーモアセンスの高さに驚かされることでしょう。

編集者の視点から述べさせていただくと、この展覧会は単なる美術鑑賞の枠を超え、日本人が世界に誇るべき「クリエイティビティの源流」を確認する貴重な機会だと確信しています。デジタルの時代だからこそ、職人の手仕事によって生み出された木版画の色彩や線の鋭さを、ぜひ生で感じていただきたいのです。江戸の初期から幕末まで、浮世絵が辿った進化の歴史を一挙に俯瞰できるこの機会は、まさに一生に一度の体験になるに違いありません。

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