葛飾区が「リトルエチオピア」に!伝統料理インジェラと至高のコーヒーが誘う異国情緒溢れるグルメ旅

下町情緒が色濃く残る東京都葛飾区の四つ木界隈が、今まさに熱い視線を浴びています。世界的な人気を誇るサッカー漫画『キャプテン翼』の聖地として知られるこの街に、実はエチオピアの風が吹き抜けているのをご存知でしょうか。2019年12月中旬の冷え込む夜、現地を訪れると、温かな光が漏れるレストランで多国籍な人々が笑顔で食卓を囲む、活気ある光景が広がっていました。

SNS上では「東京にいながらエチオピアの空気を感じられる」「手で食べるスタイルが新鮮で楽しい」といった声が相次ぎ、食通たちの間で大きな話題を呼んでいます。今回ご紹介するのは、四つ木にある「リトルエチオピア・レストラン・バー・四つ木」です。ここでは、日本ではまだ珍しい本場エチオピアの味を存分に堪能できるとあって、遠方から足を運ぶファンも少なくありません。

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神秘の主食「インジェラ」と豪華大皿料理マヒベラウィの魅力

このお店の代名詞ともいえるのが、看板メニューの「マヒベラウィ」です。これはエチオピア料理の真髄を凝縮した大皿料理で、見た目のインパクトも抜群でしょう。最大の特徴は、ベースとなる「インジェラ」というクレープ状の食べ物です。インジェラとは、エチオピアの高原地帯で栽培されるイネ科の微細な穀物「テフ」を粉にして水で練り、数日間かけて発酵させてから焼き上げた伝統的な主食を指します。

発酵由来の独特な酸味を持つインジェラですが、スパイシーなチキンカレーやビーフカレーを包み込むことで、その個性が絶妙な旨味へと昇華されます。初めて体験した客からは「中東のスパイスとも異なる、一度食べたら忘れられない中毒性がある」と驚きの声が上がりました。苦味が際立つエチオピアビールとのペアリングは、まさに大人のための贅沢な異文化体験といえるのではないでしょうか。

四つ木から金町へ!伝統的な「コーヒーセレモニー」が紡ぐ絆

四つ木からほど近い金町エリアにも、エチオピアの文化を深く愛する場所が存在します。2016年03月にオープンしたエチオピアンカフェでは、元大使館専属カメラマンの店主が、故郷の豊かな香りを届けてくれます。ここでは、フルーティーな酸味が際立つ最高級の豆「グジ ナチュラルG1」などを楽しめますが、特筆すべきは不定期で開催される「コーヒーセレモニー」という伝統行事です。

これは日本の茶道にも通じる、客人を心から歓迎するための儀礼的な習慣です。生豆を煎るところから始まり、丁寧に淹れられた一杯を民族衣装を纏った店主が振る舞う姿は、単なる喫茶を超えた精神的な豊かさを感じさせてくれるでしょう。葛飾区には現在、都内で最多となる約80人のエチオピア人が暮らしており、安価な家賃や町工場の存在が、彼らにとっての第二の故郷としての安心感を与えているようです。

編集者の私としては、こうした特定のコミュニティが育む食文化こそが、東京の多様性をより深める重要なピースになると確信しています。キャプテン翼の銅像を巡りながら、エチオピアの激辛カレーと至極のコーヒーで心身を温める。そんな「葛飾の異国巡り」は、これからさらに注目を集めるはずです。2020年という節目を迎え、私たちの身近にある世界の入り口を、ぜひその舌で確かめてみてはいかがでしょうか。

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