瀬戸内国際芸術祭2019が証明した「アート×島民」の絆!伊吹島の絶品いりこ弁当と山間部に広がる芸術の熱気

香川県の西の端に浮かぶ伊吹島は、周囲わずか1キロメートルほどの小さな島ですが、今まさに熱い視線を浴びています。2019年10月31日、瀬戸内国際芸術祭の秋会期で賑わうこの地を訪れると、特産品の「いりこ」を凌ぐほどの活気に圧倒されました。

島を支える女性たちが結成した「うららの台所」では、早朝からお弁当作りに精を出す姿が見られます。ここでは、鮮度の問題で島外には滅多に出回らない「釜揚げいりこ」など、地元ならではの味覚がぎっしりと詰め込まれているのです。

SNSでは「島のお母さんたちの笑顔と、素朴ながら贅沢な味わいに癒やされる」といった投稿が相次ぎ、食を通じた交流が大きな反響を呼んでいます。2016年の前回開催時から工夫を重ねたメニューは、リピーターの心もしっかりと掴んでいるようですね。

今年の芸術祭は、3つの会期を通じて過去最多となる117万人の来場者を記録するという快挙を成し遂げました。現代アートと聞くと少し難解なイメージを抱くかもしれませんが、島民の方々が主体となって運営を支える姿こそが、この祭典の真髄だと言えるでしょう。

直島では手作りの公園から眺める絶景が提供され、男木島では島民がガイドとして歴史を語るなど、アートは地域住民にとって身近で「面白いもの」へと進化しました。2019年11月4日の最終日、船を見送る島民の姿は、アートが人々の心を一つにした証です。

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海から山へ!「かがわ・山なみ芸術祭」が紡ぐ地域の未来

瀬戸内海の島々で起きたこの熱狂は、今や香川県の中山間地域(平野の周辺から山間部にかけての地域)にも波及しています。2013年から始まった「かがわ・山なみ芸術祭2019」も、地元の魅力を再発見する場として注目を集めているのです。

まんのう町の旧琴南中学校を活用した会場では、豊かな木材を用いた造形作品が展示され、閉校した学び舎に再び息吹を吹き込んでいます。単なる過疎化対策ではなく、住民自身が「文化活動部会」として企画に関わる姿勢に、私は強い希望を感じました。

アートは魔法の杖ではありませんが、住民が主役となって動くことで、地域は確実に輝きを増していきます。不便さや寂しさを嘆くのではなく、そこにある魅力を「芸術」というレンズで覗いてみる。そんな前向きな姿勢が、今の香川には溢れているのでしょう。

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