福島県二本松市に蔵を構え、伝統的な「生酛(きもと)造り」を極める大七酒造が、その確かな実力を世界に証明しました。2019年12月16日、同社は農林水産省が主催する「輸出に取り組む優良事業者表彰」において、食料産業局長賞を受賞したことを誇らしく発表しています。
この賞は、日本の農林水産物の魅力を海外へ広めるために尽力した、優れた企業へ贈られるものです。大七酒造は、流行に左右されない独自のスタイルを貫きながら、「高級酒メーカー」としての確固たるブランドを築き上げました。その並外れた努力と成功が、今回の高い評価へと繋がったのでしょう。
「生酛造り」のこだわりが結んだ、20カ国以上との信頼の輪
ここで注目したいのが、彼らが守り続けている「生酛造り」という製法です。これは空気中の乳酸菌を自然に取り込み、微生物の力だけで力強い酵母を育てる、日本酒の原点ともいえる技法を指します。手間も時間もかかるため希少ですが、その分、奥行きのある奥深い味わいが生まれます。
大七酒造の挑戦は今に始まったことではありません。1990年からという、業界でもいち早く海外輸出へ着手した先駆者でもあります。現在では、アメリカや東南アジアをはじめとした20におよぶ国や地域と継続的な取引を行っており、世界中の美食家たちの舌を唸らせているのです。
SNS上では「地元の誇りだ」「大七の重厚な味わいは海外でも絶対受けると思っていた」と、喜びの声が次々に上がっています。福島の酒が世界基準のラグジュアリーとして認められる様子に、多くの方が感動を覚えているようですね。
編集者として私は、この記事から「本物は国境を超える」という力強いメッセージを感じました。地方の小さな蔵元であっても、守るべき伝統と革新的な視点があれば、地球の裏側までその価値は届くのです。今回の受賞は、日本の酒造りの未来を照らす、非常に明るいニュースといえるでしょう。
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