孫の動画が「無事のしるし」に!セコムとチカクが贈る、テレビを活用した次世代の高齢者見守りサービス

2019年12月27日、警備大手のセコムが、東京・渋谷のスタートアップ企業「チカク」と手を組み、独り暮らしの高齢者を優しく見守る画期的なサービスを発表しました。2020年01月08日から提供が開始されるこのシステムは、なんと家のテレビを通じて家族の絆を深めながら、さりげなく安否を確認できるというものです。

この取り組みの核となるのは、チカクが展開する「まごチャンネル」という人気の専用端末です。家を象った可愛らしいデザインのデバイスには、インターネット環境がない家庭でも使えるようSIMカードが内蔵されています。スマホから送った孫の動画をテレビで楽しむだけで、元気な姿が家族に伝わるという仕組みは、非常に心温まるアイデアではないでしょうか。

ネット上では「これなら機械が苦手な両親でも使える」「監視されている感がなくて良い」と、早くも期待の声が広がっています。プライバシーに配慮しつつ、孤独死の不安を和らげる「ライトな機械警備」へのニーズは、今の日本において確実に高まっていると感じます。

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センサー技術で起床や就寝、熱中症リスクも可視化

今回のセコム版には、通常の機能に加えて高度な「環境センサー」が搭載されています。これは、部屋の明るさを測る照度センサーや、温度・湿度を感知するデバイスを指します。これらのデータから生活音や光の変化を分析し、離れて暮らす親が「いつ起きて、いつ寝たか」という生活リズムを、家族がスマホアプリで把握できるのです。

セコムの開発担当者によれば、1週間程度のデータ蓄積によって、驚くほどの精度で日常のサイクルを判別できるといいます。さらに、室温の推移を時系列で確認できるため、高齢者が気づきにくい夏の熱中症リスクを家族がいち早く察知し、「エアコンをつけてね」と連絡を入れるような、未然の事故防止にも役立つことでしょう。

導入コストは端末代金が3万円、月額利用料が1,680円(いずれも税別)と、プロの警備員が駆けつけるフルスペックの警備に比べて非常にリーズナブルです。本格的なホームセキュリティを導入するにはハードルが高いと感じていた層にとって、この「緩やかな見守り」は絶好の選択肢になるはずです。

セコムが挑む「脱自前主義」とスピード感ある新展開

このプロジェクトは、セコムが掲げる「脱自前主義」の象徴である「セコムデザインファクトリー」の第1弾として位置づけられています。これまで自社開発にこだわってきた同社が、外部の革新的な技術を持つスタートアップと連携することで、開発スピードを飛躍的に高めようとする姿勢には、業界のリーダーとしての強い危機感と決意が伺えます。

防犯カメラや警備員の派遣といった従来のサービスは、既に一定の普及を見せており、成長には新たな切り口が求められていました。介護や防災といった分野へも展開を広げる中で、チカクのような「温もり」を大切にする企業との協業は、セコムのブランドイメージに新しい風を吹き込む素晴らしい試みだと私は確信しています。

今回のサービスは、単なる監視ではなく、家族間のコミュニケーションを促進することで安心を生むという、非常にポジティブな形の見守りを提案しています。2020年01月08日のスタートから1年間で2億5千万円の売上を目指すという目標も、このユニークな価値を考えれば十分に達成可能な数字と言えるでしょう。

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