冬の北海道を彩る最大の祭典「さっぽろ雪まつり」が、記念すべき第71回目の開催に向けていよいよ動き出しました。2020年1月7日の午前、陸上自衛隊による雪の搬入作業が本格的にスタートし、札幌の街は一気に活気づいています。今回は歴史的な雪不足に見舞われており、予定を前倒しして2020年1月5日から雪の輸送が始まるという異例の事態となりました。それでも、世界中の人々を魅了する美しい銀世界を届けるため、関係者たちの熱い挑戦が日々続けられているのです。
今回の雪まつりでは、中心部の大通公園などに大型トラック約6,000台分もの膨大な雪が運び込まれる計画となっています。これだけの雪を使い、陸上自衛隊員や市民ボランティアが一丸となって大小約200基もの美しい雪像や氷像を制作するのです。SNS上では「この深刻な雪不足の中で、これだけの規模を準備する自衛隊や関係者の皆様には本当に頭が下がります」「今年も見事な職人技を楽しみにしています」といった、感謝と応援の温かい声が多数寄せられています。
特に注目を集めているのが、2020年4月に北海道白老町に誕生するアイヌ文化の発信拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」をテーマにした大雪像です。「ウポポイ」とはアイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味する言葉であり、日本の貴重な先住民族の伝統文化を未来へ繋ぐ重要な施設として期待されています。この大雪像の制作は、伝統の美しさを伝える素晴らしい試みだと感じますし、文化の多様性を発信する絶好の機会になるのではないでしょうか。
大通公園で行われた雪輸送開始式では、トラックから勢いよく雪が下ろされ、いよいよ祭りの幕開けを実感させました。さっぽろ雪まつり実行委員会の柴田龍会長は「2020年は東京オリンピックの年であり、札幌でもマラソンや競歩が開催されます。この記念すべき年の最初のビッグイベントとして、何としても成功させたい」と力強く決意を語っています。世界中から視線が注がれる記念の年だからこそ、この北国の祭典にかける地域の熱量は例年以上に高まっている模様です。
メインとなる大通会場とすすきの会場は2020年2月4日から2020年2月11日まで、そして一足早く楽しめるつどーむ会場は2020年1月31日から開催されます。暖冬という自然の試練に直面しながらも、それを知恵と情熱で乗り越えようとする人々の姿には深い感動を覚えずにはいられません。オリンピックイヤーの幕開けを飾るにふさわしい、圧巻のクオリティに仕上げられた真っ白な芸術作品の数々を、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。
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