インターネット上で飛び交う莫大なデジタルデータは、今や企業のマーケティングや新商品開発において欠かせない宝の山となっています。しかし、そこで常に課題となるのがプライバシーの保護です。電通グループのマイデータ・インテリジェンスが、ネット上の閲覧履歴や個人情報の同意状況をまとめてコントロールできる画期的なシステムを、2020年3月から開始することになりました。
この新サービスは、ビッグデータと呼ばれる膨大な情報の分析を得意とするトレジャーデータや、高度なシステム開発技術を持つスカラーと共同で提供されます。ビッグデータとは、単に量が多いだけでなく、様々な種類や形の情報がリアルタイムで更新されていく巨大なデータ群のことです。これらを上手に活用できれば、企業は消費者のニーズにぴったり合う広告を配信できるようになります。
SNS上でもこのニュースは大きな話題を集めており、情報漏洩や不適切なデータ利用のリスクに頭を悩ませていた企業の担当者からは、早くも期待の声が続々と上がっているようです。複雑なデータ管理を肩代わりしてくれる存在は、現場にとってまさに救世主と言えるでしょう。実際に、運営側は2020年6月までに100社を超える企業への導入を目標に掲げており、その注目度の高さがうかがえます。
法改正の荒波を乗り越える!企業と個人を結ぶ安心の架け橋
今回の新サービスがこれほど注目されている背景には、2020年夏に見込まれている個人情報保護法の改正があります。法律が新しくなるたびに、企業は自社のデータ管理システムを何度も改修しなければならず、多大なコストと手間に悩まされてきました。しかし、この一元管理システムを取り入れれば、規則が変わるたびに自動でアップデートされるため、企業側の負担は劇的に軽減されます。
また、このシステムはデータを差し出す側の消費者にとっても非常に大きなメリットをもたらす仕組みです。自分が「どの企業に」「どのような情報」を渡すことを許可したのかが、スマートフォンの画面などから一覧で一目でチェックできるようになります。これによって、自分のプライバシーが知らない間に悪用されているかもしれないという不安から、綺麗に解放されるに違いありません。
これまで不透明になりがちだった企業と消費者のデータのやり取りが、このサービスによってクリアで対等な関係へと進化していくことは確実です。個人情報を守りつつ便利にデータを活かす、そんな一歩進んだデジタル社会がすぐそこまで来ています。信頼関係の上に成り立つ健全なデータマーケティングこそが、これからの時代を生き抜く企業のスタンダードになるのではないでしょうか。
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