バスケットボール界の日本一を決める熱い戦いが、ついにクライマックスを迎えました。2020年1月12日、さいたまスーパーアリーナにて「第95回天皇杯・第86回皇后杯全日本選手権」のファイナルラウンド最終日が開催され、会場は割れんばかりの歓声に包まれたのです。男子はBリーグの強豪同士が激突し、サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)が川崎ブレイブサンダースを78対73の僅差で破りました。前身の日立東京時代に頂点へ立った第90回大会以来、5大会ぶり2回目となる歓喜の王座奪還となります。
試合は序盤から息をのむ大熱戦が展開されました。SR渋谷はチームの司令塔であるベンドラメ礼生選手を軸に、果敢なオフェンスを仕掛けて主導権を握ります。試合を有利に進めたSR渋谷は、59対55とリードを保ったまま第3クオーターを終了しました。ここで言う「クオーター」とは、試合を4分割した10分間の競技時間のことで、第3クオーターは後半戦のスタートを意味する重要な局面です。盤石に見えたSR渋谷ですが、最終クオーターで川崎の猛反撃に遭い、一時的に逆転を許す苦しい展開を迎えました。
しかし、ここからのドラマが本番でした。絶体絶命のピンチを救ったのは、山内盛久選手が放った値千金の「3点シュート(スリーポイントシュート)」です。通常のシュートより遠いエリアから狙う高難度の技が見事にネットを揺らし、再逆転に成功します。この一撃で勢いを取り戻したSR渋谷は、そのまま見事な集中力で逃げ切りました。SNS上では「最後の最後まで結果が分からない大興奮の試合だった」「山内選手のシュートにしびれた!」といったファンからの熱いコメントが溢れ返り、トレンドを席巻しています。
筆者は、この勝利こそSR渋谷の「諦めないチーム力」が実を結んだ結果だと確信しています。一度は逆転されながらも、大舞台で自らのプレースタイルを貫き通した精神力には脱帽するしかありません。緊迫した場面でコートに立つ選手だけでなく、ベンチやファンが一丸となったからこその劇的な勝利でしょう。個人のスキルに頼るのではなく、組織としての連携を磨き上げたSR渋谷の戦術は、今後のBリーグの戦いにおいても間違いなく大きな脅威になるはずです。
女王JX-ENEOSが異次元の強さで7連覇!栄えあるMVPも決定
一方、Wリーグの強豪が激突した女子決勝では、JX-ENEOSサンフラワーズがデンソーアイリスを83対53という大差で圧倒しました。これで前身のチームを含め、史上2チーム目となる前人未到の7連覇を達成したことになります。試合は序盤から女王の風格が漂う展開となり、大黒柱である渡嘉敷来夢選手がゴール下の激しい攻防を制して着実に得点を重ねていきました。前半を44対27という大量リードで折り返すと、後半も攻撃の手を緩めることはありません。
後半に入ると、宮沢夕貴選手による精度の高い3点シュートなどが次々と決まり、デンソーを突き放します。最後まで危なげない試合運びを見せたJX-ENEOSの強さは、まさに異次元と言えるでしょう。ネット上でも「強すぎて鳥肌が立った」「もはや日本の女子バスケ界の絶対王者」と、その圧倒的な実力を称賛する声が相次ぎました。どこからでも得点できる隙のない布陣は、他チームにとって非常に高い壁として立ちはだかった印象を受けます。
女子バスケ界において長年トップを走り続けるJX-ENEOSですが、その強さの秘訣は王座に甘んじない貪欲な姿勢にあると感じます。ベテランと若手が絶妙に融合し、常に進化を求める姿勢がこの大差を生んだのでしょう。そして大会の最優秀選手賞(MVP)には、男子がSR渋谷を牽引したベンドラメ選手、女子はゴール下を支配した渡嘉敷選手がそれぞれ初受賞を果たしました。日本バスケ界の未来を担う2人のスターの活躍から、今後も目が離せません。
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