サンロッカーズ渋谷が天皇杯制覇!全員守備のハードワークで掴んだ栄光と強さの秘密に迫る

バスケットボール界の日本一を決める歴史ある大会、第95回天皇杯・第86回皇后杯全日本バスケットボール選手権大会の男子決勝が2020年1月13日、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催されました。激戦の末に川崎ブレイブサンダースを78対73で下し、見事に5大会ぶり2度目の頂点に輝いたのがサンロッカーズ渋谷です。

試合終了のブザーが鳴り響いた瞬間、ネット上ではファンからの祝福コメントが溢れかえりました。「最後まで足が止まらないタフさに感動した」「これぞ全員バスケの真骨頂」といった熱い声がSNSで今も飛び交っています。今シーズンの彼らが披露する戦術は、まるで泥臭く勝利を追いかける高校生のように、エネルギーに満ちあふれているのです。

彼らの勝因は、試合開始から終了までの40分間、常に仕掛け続けた「フルコートプレス」にありました。これは自陣だけでなく相手陣地のコート全体から激しいディフェンスの圧力をかける戦術を指します。選手がコートを駆け回り、相手のボール保持者を囲い込んでミスを誘うスタイルは、観る者の心を揺さぶる圧倒的な躍動感に満ちていました。

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徹底された選手交代と主将が見せた執念のスティール

怪我による欠場者が相次ぎながらも執念で決勝へ勝ち進んできた川崎に対し、渋谷はベンチメンバーを次々と投入する細やかな選手交代で対抗します。常に体力が万全な選手をコートへ送り出すことで、持ち味である激しい守備の強度を最後まで一切落としませんでした。前半を同点で折り返した緊迫の展開の中でも、その足が止まることはありません。

特に光ったのは、キャプテンを務めるベンドラメ礼生選手のディフェンスへの執念でしょう。自らレイアップシュートを決めた直後、息をつく間もなくコート中央まで猛ダッシュを敢行したのです。相手のパスを見事に遮断する驚異的な「スティール(相手からボールを奪うプレー)」を成功させ、チームを精神的にも鼓舞し続けました。

最終的にチーム全体のスティール数は相手の3倍となる9個を記録しており、これが試合の流れを決定づけたと言えます。私は、この泥臭い一歩の積み重ねこそが、今の渋谷の最大の強みであると感じてやみません。華やかなオフェンスだけでなく、泥臭い守備を全員が徹底する姿には、スポーツが持つ本質的な美しさが宿っています。

攻撃型から守備重視へ!伊佐監督がもたらした意識改革

昨シーズンまでの渋谷は、元NBAのスター選手を軸とした攻撃型のチームとして知られていました。しかし、華麗なプレースタイルとは裏腹にリーグ戦では負け越しを経験します。そこで昨季の途中から指揮を執る伊佐勉監督は、守備から攻撃のリズムを作る組織的なスタイルへとチームを大胆に変革させたのです。

外国人選手も含めて、ディフェンスのラインを決して下げない前がかりな姿勢を徹底させました。この厳しい戦術を遂行するためには、並大抵ではない運動量と自己犠牲の精神が必要となります。大舞台で見事に花開いたこの戦術は、指揮官と選手たちが築き上げてきた確固たる信頼関係の証拠と言えるでしょう。

見事に大会最優秀選手(MVP)に選出されたベンドラメ選手は、試合後に充実した笑顔を見せてくれました。「ディフェンスを懸命に頑張らないと試合に出してもらえないほど、チーム全体の意識が高い」と語る彼の言葉からは、高いプロ意識がひしひしと伝わってきます。この栄冠は、彼らにとって大きな自信となるはずです。

今回の劇的な日本一獲得をきっかけにして、サンロッカーズ渋谷はさらに進化していくに違いありません。この熱い守備のカルチャーを武器に、今度はBリーグのレギュラーシーズンでもその圧倒的な強さを表現し続けてほしいものです。泥臭く、そして美しい彼らの次なる挑戦から、今後も目が離せません。

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