2020年01月13日、東京オリンピックの幕開けとともに、大和ハウス工業の人気CMシリーズ「ここで、一緒に」の2020篇が公開され、大きな話題を呼んでいます。女優の深津絵里さんとリリー・フランキーさんが演じる夫婦の物語は、10年近くにわたり多くの視聴者に愛されてきました。今回の新作では、世間がスポーツの祭典に向けてお祭り騒ぎになる中で、あえて一歩引いた大人の視点を描いているのが特徴です。
CM内では、記者である夫が競技を体験取材し、影響を受けた妻もプールで泳ぎ始めます。しかし、一般的な企業広告にありがちな「がんばれ日本!」といった過度な熱狂や応援の強制は一切ありません。こうした押し付けがましさのない自然体な空気感に対して、SNS上では「見ていて心がホッとする」「押し付けがましくなくて素敵」といった共感の声が続々と寄せられています。
作中で夫婦が静かに語り合うのは、華やかなイベントの熱気が去った後に訪れる静けさや、物事が終わった瞬間に新しく始まる日々の生活についてです。ここでいう「批評性」とは、物事をただ無批判に受け入れるのではなく、客観的にその本質を見極めようとする姿勢を指しています。流行に流されることなく、自分たちの足元にある確かな日常を見つめ直す大切さを、このCMは教えてくれるのではないでしょうか。
これから日本中がオリンピック一色、いわば「ワンカラー」に染まっていく時期だからこそ、この作品が持つ静かなメッセージ性が深く心に刺さります。お祭り騒ぎの先にある未来を見据えた大和ハウス工業の姿勢には、単なる宣伝を超えた企業としての深い知性と、社会に対する温かい眼差しが感じられてなりません。日常の尊さを思い出させてくれる、まさに今見るべき傑作CMだと言えます。
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