東北のインバウンド観光が絶好調!2019年10月の外国人宿泊者数が14%増を記録した背景とラグビーW杯の熱狂

今、日本の東北地方が海外からの旅行客の間で、かつてないほどの熱い注目を集めています。東北運輸局が発表した最新のデータによると、2019年10月における東北6県の外国人延べ宿泊者数は、前年の同じ時期と比べて14%も増加し、21万5140人という素晴らしい数字を記録しました。SNS上でも「自然が豊かで食べ物も美味しい東北が評価されて嬉しい」「地方への分散が進んでいる証拠だ」といった、喜びと期待に満ちた声が多数寄せられています。

この躍進を力強く牽引しているのが、アジア圏からの根強い人気を誇る台湾からの観光客です。国・地域別の内訳を見てみますと、旅行会社が特定のツアーなどのために飛行機を丸ごと一機手配する「チャーター便」が大幅に増えたことで、台湾からの宿泊者数は前年比10%増の10万5920人に達しました。全体の約半数を占めるこの圧倒的な数字からは、東北というエリアが持つ観光地としてのポテンシャルの高さが改めて伺えます。

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ラグビーW杯がもたらした欧州からの新たな風

さらに、今回の調査で特に目を引くのが、世界的なビッグイベントによる絶大な波及効果でしょう。日本中で大きな盛り上がりを見せた「ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会」の影響により、遥かヨーロッパから訪れた英国からの宿泊者数が、なんと前年比77%増という驚異的な伸びを記録したのです。スポーツをきっかけに、これまで東北に馴染みの薄かった欧米層へ地域の魅力がダイレクトに伝わったことは、今後の観光戦略において極めて大きな収穫だと言えます。

県別の実績に目を向けてみると、最も多くの外国人観光客を迎え入れたのは宮城県で、前年比36%増の6万3080人を記録してトップに輝きました。また、台湾とのチャーター便の恩恵をダイレクトに受けた山形県にいたっては、前年比56%増の1万6690人という驚異的な成長率を叩き出しています。都市部だけでなく、各県がそれぞれの強みを活かして独自の魅力を発信できている証拠ではないでしょうか。

筆者は、今回の好調な結果について、単なる一過性のブームで終わらせてはならないと考えています。ラグビーW杯という世界規模の祭典や航空便の拡充が地方の観光を活性化させる強力な起爆剤になることは証明されました。だからこそ、今後は訪れた方々が「また来たい」と思えるような、多言語対応の強化や文化体験プログラムの充実といった、リピーターを育てるための本質的な受け入れ環境の整備が、これまで以上に重要になってくるでしょう。

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