自動車業界に新たな激震が走りました。日本のモビリティ産業を牽引するスズキ株式会社が、2020年1月14日付で大規模な組織改革と役員人事を発表したのです。今回の改編は、従来の「四輪技術本部」と「開発本部」を解体し、3つの専門的な「技術エリア」へと再編成する非常に大胆な内容となっています。ネット上では「未来のクルマ作りに向けた本気度が伝わる」「EVシフトへの布石か」と、早くも大きな話題を集めています。
新設された「四輪車両技術エリア」のトップには常務役員の生熊昌広氏が就任します。さらに、自動車の心臓部を担う「四輪パワートレイン技術エリア」には山下幸宏氏、最先端の「四輪電気・電子技術エリア」には高柴久則氏がそれぞれ責任者として配置されました。パワートレインとは、エンジンやモーターの動力を効率よく車輪に伝えるための一連の駆動装置のことで、まさに自動車の走りの質を左右する極めて重要なシステムを指します。
今回の改革について、SNSでは特に電気自動車や自動運転を見据えた動きに注目が集まっています。「EV開発部や横浜研究所の設置は、次世代モビリティへのシフトを加速させる明確なサインだ」といった、期待に満ちた声が多数寄せられました。また、各部門の名称に「究明」という強い言葉が使われていることから、「品質管理に対する並々ならぬ覚悟を感じる」と、同社のものづくりに対する姿勢を高く評価する書き込みも見られます。
自動車産業は今、CASEと呼ばれる100年に1度の大変革期を迎えています。これは、つながる車(Connected)、自動運転(Autonomous)、シェアリング(Shared)、電動化(Electric)の頭文字をとった専門用語です。スズキはこの荒波を乗り越えるため、組織を細分化・専門化することで、開発のスピードを圧倒的に高める戦略に出たのでしょう。個々の専門性を研ぎ澄ます姿勢は、変化の激しい現代において非常に理にかなっています。
さらに「商品・原価企画本部」への改組や、移動をサービスとして提供する「モビリティ・サービス企画部」の新設からは、単に車を製造して販売するだけのメーカー脱却を目指す強い意志が感じられます。単なる人事異動の枠を超え、スズキが描く未来の移動社会へのビジョンが明確に投影された、極めて攻めの姿勢を感じる布陣と言えます。この新体制がどのような革新的モビリティを生み出すのか、今後の動向から目が離せません。
コメント