宴会のNGマナー「シャクハラ」とは?ワインやビールで嫌われない注ぎ方の新常識とSNSのリアルな本音

宴会の席でお酒を勧められる機会は多いものですが、良かれと思ってした行動が周囲を困惑させているかもしれません。作家の嵐山光三郎氏が明かしたあるエピソードが、今まさに多くの人の共感を呼んでいます。ある宴席でグラスにビールが半分残っているにもかかわらず、次々と注ぎ足される状況に遭遇したそうです。ゲストという立場上、断れずに飲み進めるものの、すぐにまた注がれるというループに陥ってしまったと語られています。

さらに、こだわりのフランスワインを提供するお店でも事件は起きました。仲居が両手でワインボトルを持ったまま、嵐山氏の顔をじっと見つめて微動だにしないのです。どうやら、こちらがワイングラスを手にするのを待っている様子だったとのこと。このような張り詰めた不気味な時間が流れるのは、お互いにとって決して心地よいものではありませんよね。気配りのつもりが、かえって相手にプレッシャーを与えてしまう典型的な例といえるでしょう。

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知っておきたい!国際基準の正しいお酒のマナー

ここで、お酒の席における大切なルールを解説します。ワインを注いでもらう際、受ける側はグラスをテーブルに置いたまま手を持たないのが「国際ルール」、いわゆる世界基準のマナーです。実はこれはビールの場合も同様のことがいえます。このように、ビールやワインを注ぐ相手に無理やりグラスを持たせる行為を、嵐山氏は「シャクハラ」と命名しました。これは「オシャクハラスメント」の略称であり、相手のペースを無視してお酌を強要する行為を指します。

お酒を飲む人には、それぞれの心地よいペースというものがありますよね。かつてのバーなどでは、ボトルキープされたウイスキーをホステスが次々と注ぐ光景がよく見られました。グラスが空く前に注がれてしまうため、飲む側はまるでノルマを達成するかのような義務感で飲んでいたと、嵐山氏も過去を振り返っています。現代においてこのような強制的ともいえるお酌の文化は、もはや時代遅れのコミュニケーションと言わざるを得ません。

さらに別の場面では、「ではシャクハラします」と冗談交じりに言われ、グラスにドボドボとワインを大量に注がれる一幕もあったそうです。ワインはグラスの中に香りを溜める空間が必要なため、なみなみと注げば良いというものではありません。また、飲み干したビールグラスにも気が付けば大量に注がれており、せっかくのビールがぬるくなってしまう始末です。これではお酒の本来の美味しさを楽しむことなど到底できませんよね。

SNSでも大論争!現代の宴会におけるお酌のあり方

この嵐山氏の指摘に対して、SNS上では2020年01月18日の時点で大きな反響が巻き起こっています。「ビールを勝手に注ぎ足されると、自分のペースで飲めなくて本当に苦痛」「ワイングラスを持ち上げるのがマナーだと思っている人が多すぎる」といった、シャクハラに同意する声が続出しました。良かれと思って行うお酌が、現代ではありがた迷惑、あるいはハラスメントとして受け取られてしまう現実が浮き彫りになっています。

その後、宴席が進んでヒラメのお造りが登場すると、嵐山氏は日本酒へと切り替えたそうです。すっかり酔いが回ってきた頃には、周囲から「あなたのほうがシャクハラだ」と突っ込まれる展開に。こちらは「コーシャク(講釈)ハラスメント」、つまりお酒の席でマナーをクドクドと説教してしまうハラスメントのことでした。最終的には「もうどうでもいいや」と泥酔していく様子がユーモラスに描かれ、お酒の席の難しさと楽しさが同時に伝わってきます。

編集部としては、お互いが快適に過ごすために、お酌文化のアップデートが必要だと強く感じます。親睦を深めるための宴会が、マナーの押し付け合いや「シャクハラ」になっては本末転倒です。注ぎ手の自己満足ではなく、目の前の相手が今本当にお酒を欲しているかを見極める思いやりこそが大切でしょう。相手のグラスの状況や好みのペースを尊重し、自由にお酒を楽しめる雰囲気作りを心がけたいものですね。

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