食品ロス削減をおしゃれに楽しむ!名店パンや限定缶詰が自販機・アプリで大人気

まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」を、ポジティブに美味しく解決する動きが各地で広がっています。企業が扱うのは売れ残りや規格外の食材ですが、若者が集まる市場(マルシェ)や最先端の自動販売機、スマートフォンのアプリを活用することで、おしゃれな新習慣へと生まれ変わりました。義務感からではなく、新しい食の選択肢として楽しむ消費者が増えています。

2019年11月に横浜市の京浜急行線高架下で開催されたマルシェでは、全国の売れ残りパンを通信販売するサイト「rebake(リベイク)」が出店しました。こだわりの名店の味が2〜3割安く手に入るとあって、用意された約150個のパンはわずか3時間ほどで完売しています。購入した女子大学生も、味の良さに満足しながら自然体で社会貢献を楽しんでいる様子でした。

SNS上でも「お得に名店のパンが買えて嬉しい」「廃棄が減るなら喜んで協力したい」といった好意的な声が続々と上がっています。リベイクを運営するクアッガの斉藤優也代表は、売れ残った商品にも確かな価値があることを発信し続けていく構えです。人気店「プチ・アンジュ国立」では、この仕組みによって1日の廃棄量が4分の1にまで激減しました。

一方、京都の缶詰製造会社「カンブライト」は、2019年10月に東京の銀座へユニークな自動販売機を設置しました。ここには、形が不揃いな規格外のサツマイモや、製造中に割れてしまった蒸しがきを加工した特製缶詰が美しく並んでいます。黒を基調としたスタイリッシュなパッケージは、一見すると食品ロスの対策商品とは思えないほど魅力的です。

さらに、大学の学食でもITを駆使した試みが始まっています。東京農業大学の世田谷キャンパスでは、2019年10月から「TABETE(タベテ)」というサービスを導入しました。これは、飲食店などの売れ残りそうなおかずをユーザーがアプリで手軽に購入できる仕組みです。学生や教職員がスマホで夕方に注文し、夜に格安で引き取れる利便性が受けています。

筆者は、この「我慢や義務に頼らない仕組みづくり」こそが、これからの環境問題を解決する鍵になると確信しています。エコだから買うのではなく「魅力的だから選ぶ」という流れは、持続可能な社会への近道ではないでしょうか。単なる廃棄処分から価値ある名品へと昇華させるユニークな取り組みに、今後も目が離せません。

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