息の合った美しいピアノ連弾と心に染み渡る歌声で、多くの音楽ファンを魅了し続けている姉妹ユニット「Kitri(キトリ)」。彼女たちが、ファン待望のニューアルバム『Kitrist(キトリスト)』を2020年1月29日にリリースします。作詞作曲を手掛け、ピアノの低音と主旋律のボーカルを担当する姉のMona(モナ)さんと、ピアノの高音とコーラスで華を添える妹のHina(ヒナ)さんによる絶妙なコンビネーションは、今回もさらに進化を遂げている様子です。
彼女たちは2017年に人気アーティストの大橋トリオさんに見出され、彼のプロデュースのもとで自主制作盤『Opus 0(オーパス・ゼロ)』を発表して大きな話題を呼びました。そして今回の新作では、これまでにない全く新しい音楽の実験に挑んでいます。その象徴とも言えるのが、アルバムの幕開けを飾る楽曲「overture(オーバーチュア)」です。この作品で彼女たちが挑戦したのが、ひとつのメロディを複数の歌い手が追いかけるように歌う「輪唱(りんしょう)」という手法でした。
「overture」とは、オペラや組曲などの最初に演奏される「序曲」を意味する専門用語です。Kitriの二人はこの序曲において、まるで厳かな教会音楽を聴いているかのような、神聖で奥行きのある世界観を表現しています。「以前から自分たちの歌声を使って、重厚で美しい和声(ハーモニー)を構築してみたかった」とMonaさんは語っており、その言葉通り、二人の声が幾重にも重なり合う響きは聴き手の心を震わせるでしょう。
さらに、アルバムに収録されている楽曲「バルカローレ」でも、彼女たちの卓越したこだわりが光ります。「バルカローレ」とはクラシック音楽のジャンルで「舟歌(ふなうた)」を意味する言葉ですが、Hinaさんは「孤舟というキーワードが作詞のインスピレーションになった」と明かしています。水面を静かに進む一艘の舟のような、孤独でありながらもどこか幻想的な情景が、選び抜かれた言葉と言葉の隙間からドラマチックに浮かび上がってくるようです。
SNS上ではすでに「Kitriの連弾と歌声の美しさは唯一無二」「輪唱の挑戦なんて今から鳥肌が止まらない」といった期待に満ちた声が溢れており、今回のアルバム発売への関心の高さが伺えます。独自のクラシックテイストをポップスへと昇華させる彼女たちの才能には、いつも驚かされるばかりです。今後は世界各地の多様な音楽要素を取り入れていきたいと展望を語る彼女たちから、これからも目が離せません。
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