中部のビジネス界を牽引する中部経済連合会、通称「中経連」のトップが交代する見通しとなりました。現職である豊田鐵郎会長の後任として、中部電力で会長を務める水野明久氏を起用する人事が固まったのです。2020年6月に開催予定の定時総会を経て、正式に新体制へと移行します。2016年6月から4年間にわたり組織を率いた豊田氏から、強力なリーダーシップのバトンが引き継がれることになりました。
水野氏は東大大学院を修了後、1978年4月に中部電力へ入社しました。その後は順調にキャリアを重ね、2010年6月には社長、2015年6月からは会長の職に就いています。中経連の会長職に電力業界の出身者が就任するのは、豊田氏の前任である三田敏雄氏以来のことです。副会長としての実績もある水野氏の登板に、SNSでは「これからの地域エネルギー政策や経済界の連携がより強固になりそう」といった歓迎の声が相次いでいます。
中経連とは、中部地方の主要な企業や団体で構成され、地域の経済発展やインフラ整備に向けた提言を行う重要な組織です。今回の人事は、今後の地域産業に大きな影響を与えるでしょう。特に昨今は、AIやIoTを駆使して社会課題を解決する次世代の街づくり、いわゆる「スマート社会」への転換が急務となっています。電力インフラの専門家である水野氏の知見は、こうした先端技術の導入を後押しする上で、極めて大きなアドバンテージになるはずです。
筆者は、この新体制が中部地方に新たなイノベーションをもたらすと確信しています。ものづくり王国として名高いこのエリアが、デジタル変革の波を乗りこなすには、産業界全体の強い結束が欠かせません。エネルギーと経済の両面を熟知した水野新会長には、既存の枠組みにとらわれない柔軟な政策提言を期待したいところです。地元の期待を背負った新リーダーが、どのような未来図を描くのか今から目が離せません。
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