阪神淡路大震災から始まった支援の形!災害寄付金付き切手の歴史と知られざる被災地応援の仕組み

私たちは日常的に切手を目にしますが、それが被災地を救う大きな力になった歴史をご存じでしょうか。1995年1月27日、当時の郵政相が10日前に発生した阪神淡路大震災の被災者を支援するため、特別な寄付金付き切手を発行すると発表しました。それまでも特定の目的を持った寄付金付き切手は存在していたものの、災害の被災者救済に特化したものはこれが日本初の試みとなります。SNS上でも「切手を買うことが身近な募金になるなんて素敵」「当時の人々の助け合いの精神に感動した」といった好意的な声が数多く寄せられているようです。

このとき発売されたのは、額面80円の記念切手に20円の寄付金を上乗せした100円の切手でした。集まった寄付金は、被害の大きかった兵庫県や神戸市といった自治体に届けられ、復興の資金として役立てられています。切手のデザインには、高名な日本画家である金島桂華の作品「画室の客」が採用されました。1995年4月20日から約4700万枚という大規模な数が販売され、多くの国民がこの切手を通じて被災地に温かいエールを送ったのです。

ここで少し「寄付金付き切手」という専門用語について分かりやすく解説いたしましょう。これは通常の郵便料金に加えて、あらかじめ決められた一定の寄付金額(今回の場合は20円)を上乗せして販売される特殊な切手のことです。購入者は郵便物を送るという日常の行動をしながら、無理なく社会貢献や災害支援に参加できる素晴らしい仕組みとなっています。小さな1枚の切手ですが、日本中の善意を1つに集めて被災地へと届ける、まさに「想いをつなぐ架け橋」と言えるでしょう。

悲しいことに日本は災害の多い国であり、この阪神淡路大震災での取り組みを契機として、その後も大きな災害が起こるたびに支援切手が発行されてきました。第2弾となったのは、2000年に発生した北海道の有珠山噴火の際です。さらに、2011年の東日本大震災のときには、切手だけでなく寄付金付きのハガキも合わせて販売されました。日本郵便の発表によると、これまで計4回の災害で集まった寄付金の総額は約25億円にものぼり、多くの被災者を支える原動力となっています。

編集部としては、この切手を通じた支援システムは、現代のクラウドファンディングにも通じる元祖「推し活型」の素晴らしいドネーション(寄付)文化であると考えています。被災地を応援したいけれど、何をすればいいか分からないという人でも、切手1枚から気軽に手を差し伸べられる点が非常に画期的です。ただお金を寄付するだけでなく、美しい美術品のデザインを手元に残したり、手紙に貼って誰かに届けたりすることで、震災の記憶を風化させずに語り継ぐという大切な役割も果たしているのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました