AJCC2020の主役はブラストワンピースじゃない!?中山適性100%のウラヌスチャームが重賞初制覇へ挑む!徹底激走馬データ【アメリカジョッキークラブカップ】

競馬ファンの皆様、伝統の一戦が今年も幕を開けます。1960年に創設されて以来、数々の名馬を輩出してきた伝統の重賞「アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)」が2020年01月26日に中山競馬場で開催されます。今回は一昨年の有馬記念を制した実力馬ブラストワンピースが参戦することになり、大きな注目を集めている状況です。しかし、フランスの凱旋門賞で11着と大敗して以来、およそ3カ月半ぶりの実戦となる点は見逃せません。

凱旋門賞という世界最高峰の壁に挑んだ馬たちは、帰国後のレースで苦戦を強いられる傾向にあります。実際に昨年末の有馬記念でも、遠征組の有力馬たちが4着や5着に敗れており、精神面や肉体的な疲労が完全には抜けきっていない可能性が指摘されているのです。実績の高さは誰もが認めるところですが、今回のブラストワンピースは馬券の軸というよりも、少し評価を下げて押さえ程度にとどめるのが賢明な判断と言えるのではないでしょうか。

SNS上でもファンの間では「凱旋門賞帰りの初戦は状態を見極めるのが本当に難しい」「実績は最上位だけど、海外遠征のダメージが残っていれば波乱の展開もあるのでは」といった慎重な声が目立っています。絶対王者が盤石ではないとなれば、狙いたくなるのがコースとの相性が抜群な伏兵の存在でしょう。まさにその筆頭に挙げられるのが、中山競馬場で圧倒的な安定感を誇っている5歳牝馬のウラヌスチャームです。

この馬は中山の舞台で4戦して1勝、2着3回という驚異的な連対率100%のデータを誇る素晴らしいコース巧者なのです。連対率とは、出走したレースで2着以内に入る確率のことで、この舞台での彼女は確実に連に絡む走りを披露してきました。昨春の中山牝馬ステークスでもハナ差の2着と惜しい競馬をしており、当時と同じミナリク騎手と再びコンビを組む今回は、悲願の重賞初タイトルを手にする絶好のチャンスを迎えていると言えます。

今回は調整のために放牧へ出され、2カ月半ぶりのレースとなりますが、美浦のウッドチップ馬場で行われた1週前の調教では自己最速となる1000メートル64秒2の猛時計を叩き出しました。ウッドチップ馬場とは、細かく砕いた木片を敷き詰めた調教コースのことで、足腰への負担を軽減しながら強い負荷をかけられる施設です。この週のコース最速タイムを記録した走りは、状態の素晴らしさを何よりも雄弁に物語っているでしょう。

昨秋に関西へ遠征したことをきっかけに、最先端の調教施設が整う滋賀県の栗東トレーニングセンターで鍛錬を積んだ成果が、ここにきて完全に実を結び始めています。さらに彼女は、出走頭数が12頭以下という少頭数のレースになると、8戦4勝、2着3回と驚くほど抜群の安定感を発揮する特性も持っているのです。戦い慣れた得意の中山競馬場が舞台であるからこそ、今回は持てる真の実力を100%発揮してくれるに違いありません。

私自身の意見といたしましては、このウラヌスチャームの充実ぶりこそが今回のレース最大の鍵になると確信しています。栗東での充実したトレーニング環境が馬体をさらに進化させており、仕上がりの早さとコース適性を考慮すれば、十分に突き抜ける可能性を秘めているはずです。強豪の牡馬たちを相手に回しても臆することなく、自慢の決め手を武器に競馬場を沸かせてくれるスリリングな走りに期待が膨らみます。

もちろん、他の有力馬たちも虎視眈々と勝利を狙っています。冬の季節に無類の強さを見せるラストドラフトは、11月から1月にかけての期間に3戦2勝、2着1回という抜群の実績を残している季節馬です。ここ2週は名手マーフィー騎手が付きっ切りで調教に騎乗しており、16日には自己最高となる好タイムをマークしました。長期の休養から復帰して3戦目となる今回は、肉体的にもまさに走りごろの絶好調を迎えています。

また、ミッキースワローも中山の芝2200メートルという舞台で4戦2勝、2着2回と完璧な相性を誇る実績馬です。かつて3歳時にはセントライト記念を勝利しており、一昨年のこのレースや昨年のオールカマーでも2着に入るなど、実力は間違いなくトップクラスでしょう。前走の福島記念では58.5キロという出走馬の中で最も重い斤量を背負わされたことが響いて3着に敗れましたが、今回は56キロに斤量が減るため、首位争いは必至です。

さらに、昨年のクラシック三冠レースをすべて皆勤し、日本ダービー5着の実績を持つニシノデイジーも、心身ともにたくましく成長を遂げて侮れない存在となりました。昨年のオールカマーを鮮やかに逃げ切った重賞3勝馬のスティッフェリオも含め、実力馬がズラリと揃った大激戦の様相を呈しています。王者が隙を見せるか、それとも巧者が牙をむくか、週末の中山競馬場からは一瞬たりとも目が離せません。

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