2020年1月24日、大相撲初場所の12日目は、土俵際での熱い火花が散る歴史的な1日となりました。なんと平幕の正代関と徳勝龍関の2人が、わずか1敗という驚異的な成績で首位をがっちりと並走しています。正代関はトリッキーな動きが持ち味の小結・阿炎関を、徳勝龍関は実力派の輝関を、それぞれ鮮やかな「突き落とし」で仕留めました。突き落としとは、相手が前に出てくる勢いを利用し、体を開いて斜め下に はたき落とすダイナミックな決まり手です。
日本相撲協会広報部が発表したデータによると、12日目を迎えた時点で平幕の2力士がトップを並走するのは、現在の「1場所15日制」が定着した1949年夏場所以降、初の快挙だそうです。この前代未聞の事態に、SNS上では「令和の相撲界に新風が吹いている!」「まさかこの2人が優勝争いを引っ張るとは誰が予想したか」といった驚きと興奮の声があふれ返っています。まさに誰も予測できなかった、ファン必見のシンデレラストーリーが幕を開けているのです。
大関陣の明暗!貴景勝の執念と豪栄道の涙
首位を走る2人を星一つ差の2敗で猛追しているのが、大関の貴景勝関です。この日は元大関の栃ノ心関を相手に、強烈な「小手投げ」を決めて見事に白星を死守しました。小手投げは相手の差し手を抱え込み、自分の身体をひねって強引に投げ飛ばす豪快な技であり、貴景勝関の優勝への凄まじい執念が伝わってきます。現在2敗で追うのは彼ただ一人となっており、大関のプライドをかけた逆転優勝へ向けて、後半戦の盛り上がりは最高潮に達するでしょう。
その一方で、土俵の神様はあまりにも残酷な現実を突きつけました。地位引退の危機に瀕する「かど番」を迎えていた大関・豪栄道関は、期待の若手関脇である朝乃山関に寄り切られ、2場所連続の負け越しを喫してしまいます。これにより、悲しくも大関からの陥落が確定してしまいました。勝った朝乃山関は勝ち越しへ王手をかける7勝目を挙げ、新時代の到来を予感させます。なお、もう一人の関脇である高安関も今場所の負け越しが決まりました。
復活をかける照ノ富士の進撃と編集部の視点
さらに、十両の舞台でも驚くべきドラマが進行しています。怪我から不屈の闘志で這い上がってきた元大関の照ノ富士関が、なんと開幕から12連勝という圧倒的な強さで単独首位を独走中なのです。この不屈の精神には、多くの相撲ファンが涙し、SNSでも「これぞ真の漢」「幕内へ戻ってくる日を信じている」と、感動の渦が巻き起こっています。どん底から復活を目指す彼の姿は、観る者すべてに勇気を与えてくれるに違いありません。
筆者は、今回の初場所こそ大相撲の歴史が大きく動く転換点だと確信しています。横綱不在の寂しさを吹き飛ばすような平幕たちの躍進、そして大関の意地と悲哀が交錯するドラマは、筋書きのないエンターテインメントそのものです。特に1敗を守る正代関と徳勝龍関の、失うものがない強さは本物でしょう。誰が賜杯を手にするのか、最後の1秒まで見逃せません。
コメント