2019年11月17日、福岡の地で熱戦が繰り広げられている大相撲九州場所は7日目を迎えました。今場所、唯一の横綱として土俵を支える白鵬関が、その圧倒的な存在感を改めて見せつけています。平幕の宝富士関を相手に迎えた一番では、熟練の技が光る「はたき込み」を鮮やかに決め、見事に1敗を死守しました。
はたき込みとは、相手が前に出てくる勢いを利用し、体を開きながら相手の肩や背中を叩いて土俵に這わせる決まり手のことです。白鵬関の動きは無駄がなく、まさに王者の貫禄が漂う内容だったと言えるでしょう。SNS上でも「やはり白鵬が締めてくれないと場所が盛り上がらない」といった称賛の声が多く寄せられています。
一方、注目が集まる大関陣も意地を見せてくれました。新大関として期待を背負う貴景勝関は、実力者の妙義龍関を力強い「押し出し」で破り、白星を先行させて4勝3敗としています。また、負け越せば大関の地位を失う「カド番」という崖っぷちに立たされている高安関も、玉鷲関を激しい突き倒しで下しました。
カド番とは、大関が前の場所で負け越した際、現職を維持するために勝ち越し(8勝以上)が絶対条件となる状況を指します。連敗を3で止めた高安関の執念には、ファンからも「ここからの逆転劇を信じている」と熱いエールが送られていました。ようやく3勝目を挙げたことで、後半戦への望みが繋がったのではないでしょうか。
さらに、次世代の主役候補たちも着実に力を発揮しています。関脇の御嶽海関は琴勇輝関を押し出して3勝目を手にし、新小結として勢いに乗る朝乃山関も隠岐の海関を寄り切りで破って5勝目をマークしました。朝乃山関の力強い相撲は、上位陣にとっても大きな脅威となっていることは間違いありません。
現在、1敗でトップを走る白鵬関を、2敗で朝乃山関ら5人の力士が追いかけるという非常にスリリングな展開となっています。私個人の見解としては、白鵬関の安定感は驚異的ですが、若手の朝乃山関がどこまで横綱を追い詰め、場所をかき乱してくれるかに期待しています。混戦模様となった2019年11月の九州場所から目が離せません。
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