2019年11月13日、福岡の地で熱戦が繰り広げられている大相撲九州場所は、早くも4日目を迎えました。今場所の主役である横綱・白鵬関は、平幕の隠岐の海関を相手に圧巻の相撲を披露しています。鋭い攻防の末、得意の上手投げで相手を退け、危なげなく3勝目をマークしました。横綱としての責任感と圧倒的な実力を見せつける姿に、会場からは大きな拍手が送られています。
一方で、大きな期待を背負って今場所に挑んでいる関脇・御嶽海関には、早くも暗雲が立ち込め始めました。大関昇進の目安とされる「三役で直近3場所合計33勝」という高い壁に挑む彼ですが、本日の大栄翔関との一番では、勢いに押されて寄り切られてしまいました。これで2敗目を喫した形となり、悲願の昇進に向けて後がない状況に追い込まれています。
この結果を受けてSNS上では、「御嶽海、ここからが正念場だ!」「大栄翔の突き押しが冴え渡っていた」といったファンの熱い声が飛び交っています。大関昇進という重圧は計り知れないものがありますが、ここからの巻き返しを信じる声は根強く、次の一戦に注目が集まるでしょう。相撲ファンの間では、彼の精神的な粘り強さが試されているとの見方が強まっています。
大関陣の明暗と躍進する若手の勢い
注目が集まる大関陣では、貴景勝関が小結・遠藤関を巧みな「はたき込み」で下し、3勝1敗と白星を先行させました。はたき込みとは、相手が前に出てくる力を利用し、手で叩いて土俵に這わせる技のことで、彼の瞬発力が光った一番と言えます。しかし、負ければ関脇に陥落してしまう「かど番」の状況にある高安関は、北勝富士関に押し出され、手痛い2敗目を喫してしまいました。
また、関脇・栃ノ心関は宝富士関を相手に、珍しい決まり手である「首ひねり」で見事に勝利を収めています。これで星を2勝2敗の五分に戻し、復調の兆しを見せました。さらに新小結として注目を浴びる朝乃山関も、落ち着いた取り口で3勝目を挙げ、新三役としての存在感を十分に示しています。若手とベテランが入り乱れる土俵は、一時も目が離せない緊張感に包まれています。
驚くべきは、平幕勢の快進撃ではないでしょうか。4日目を終えた時点で全勝を守っているのは、正代関と新入幕の若隆景関の2人のみという波乱の展開となっています。特に新入幕ながら土付かずの快進撃を続ける若隆景関には、新しい時代の到来を感じずにはいられません。実力者が星を落とす中で、勢いのある若手がどこまで記録を伸ばすのか、今場所の大きな見どころとなるでしょう。
編集者の視点としては、やはり御嶽海関の「安定感」が今後の鍵を握ると感じます。大関という地位は、単に強いだけでなく、負けない強さが求められる場所です。ここで踏みとどまり、明日からの連勝街道を突き進めるかどうかが、彼の相撲人生を左右する大きな分岐点になるはずです。白鵬関の独走を許すのか、それとも新勢力が待ったをかけるのか、九州の土俵はますます熱を帯びていきそうです。
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