【大相撲九州場所】横綱白鵬が10勝目で単独首位!朝乃山が追う優勝争いの行方と注目力士の攻防

2019年11月21日、福岡国際センターで開催されている大相撲九州場所は11日目を迎え、賜杯を巡る争いがいよいよ佳境に入りました。4場所ぶり43度目の優勝という金字塔を目指す横綱白鵬関は、平幕の竜電関を相手に圧倒的な強さを見せつけています。立ち合いから鋭く踏み込むと、相手に何もさせないまま得意の「寄り切り」で下し、自ら白星を2桁に乗せました。

寄り切りとは、相手の体に胸を合わせ、差し手や上手を引いて土俵の外へ押し出す決まり手のことです。この勝利によって白鵬関は10勝1敗とし、単独トップの座を盤石なものにしています。絶対王者の風格漂う取り口に対し、SNS上では「やはり白鵬は壁が高い」「落ち着きが次元違いだ」といった感嘆の声が次々と上がっており、ファンの期待感も最高潮に達しているようです。

一方、カド番脱出を目指す大関の貴景勝関は、碧山関を自慢の突き押しで土俵外へ追い出し、見事に勝ち越しを決めました。大関の地位を守るためには、場所ごとに定められた勝利数を挙げる必要がありますが、今場所の貴景勝関は並々ならぬ集中力を感じさせます。3敗を維持して上位に踏みとどまる姿は、次世代のリーダーとしての責任感に溢れているのではないでしょうか。

今場所のダークホースとして輝きを放っているのが、新小結の朝乃山関でしょう。この日は宝富士関を寄り切りで破り、わずか2敗をキープして横綱をピタリと追走しています。小結という役職は、横綱や大関に次ぐ三役の入り口であり、実力者がひしめく地位ですが、若さ溢れる朝乃山関の快進撃は止まりません。白鵬関を追う一番手としての重圧を跳ね返す精神力には驚かされます。

対照的に、苦しい土俵が続いているのは関脇の御嶽海関です。小結の遠藤関に寄り切られ、5勝6敗と黒星が先行する形となりました。三役の地位を守るためには勝ち越しが必須ですが、残りの終盤戦では一歩も引けない厳しい戦いが予想されるでしょう。技巧派として知られる遠藤関の巧みな攻めに屈した形ですが、ここからの立て直しに注目が集まっています。

現在、優勝戦線は1敗の白鵬関を筆頭に、2敗で朝乃山関が追い、3敗で貴景勝関、正代関、輝関が続くという混戦模様を呈しています。個人的には、ベテランの意地を見せる横綱に対し、朝乃山関のような新星がどこまで肉薄できるかが今場所最大のハイライトだと考えています。世代交代の予感と伝統の意地が交差する、福岡の熱い土俵から一時も目が離せません。

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