十勝の絶品グルメを世界へ!帯広空港が仕掛ける「食」の空中大作戦と驚きの未来図

北海道の豊かな大地が生み出す美味しいグルメが、もっと新鮮な状態で全国、そして世界へ届くようになるかもしれません。北海道屈指の農業先進地である十勝地方の玄関口、帯広空港が今、大きな変革のときを迎えています。北海道内の7つの空港を一括して民営化するプロジェクトが進行するなか、帯広空港は「食」を最大の武器として成長していく戦略を打ち出しました。これにはSNS上でも「十勝の美味しいものがすぐ手に入るようになるの?」「今後の展開が楽しみすぎる」と、期待の声が続々と寄せられています。

今回の計画では、今後30年間で旅客数を現在の2倍にあたる133万人に増やし、さらに貨物の取扱量も1.4倍の3200トンへと拡大することを目指しています。これまでの航空貨物は工業製品が中心でしたが、これからは地元の素晴らしい農畜産業の力をフルに活用していく方針です。かつて試験的にトウモロコシを香港へ空輸した実績もあり、十勝のポテンシャルは計り知れません。美味しい食材をそのまま新鮮な状態で運ぶ、まさに産地直送の新しい形がここから始まろうとしています。

スポンサーリンク

中型機復活と最新倉庫で鮮度をキープ!

ここで鍵となるのが、飛行機のサイズと機材の変更です。実はここ10年ほどで航空機の小型化が進んだ結果、貨物コンテナを積める大きな飛行機が減り、貨物の取扱量が大きく落ち込んでいました。そこで空港の運営を引き継ぐ北海道エアポートは、航空会社に対して中型機の導入を働きかけています。大型のコンテナを運べる中型機が増えれば、利用者が便利になるだけでなく、一度にたくさんの荷物を空輸できるようになります。この輸送力の強化こそが、食の輸出拡大に向けた第一歩となるのです。

さらに、2049年度までの30年間で総額179億円という巨額の投資が行われる点も見逃せません。その目玉となるのが、貨物倉庫への「温度管理設備」の新設です。温度管理設備とは、いわば空港にある巨大な冷蔵・冷凍システムのことです。これがあることで、夏場でも地元の肉や野菜の鮮度を落とさずに保管できます。SNSでは「これで生鮮食品のクオリティが保たれるなら、海外での十勝ブランドの価値がさらに跳ね上がりそう」と、品質維持への取り組みに感心する声が上がっています。

ブランド牛を世界へ!新千歳から主役を奪う覚悟

特に注目されているのが、海外でも大人気の牛肉です。2020年春からは香港への輸出が始まる予定で、世界中から熱い視線が注がれています。実は2019年から始まった十勝産黒毛和牛の米国輸出では、地元の工場から陸路でわざわざ新千歳空港まで運び、そこから羽田を経由してアメリカに飛ばすという、ちょっぴり遠回りなルートが使われていました。この空輸の起点を帯広空港へとシフトさせることができれば、輸送時間が短縮され、帯広空港の存在感は一気に高まるはずです。

筆者としては、この「起点シフト」こそが帯広空港が独自の生き残りをかけるための生命線になると考えています。新千歳空港のような巨大ハブ空港の後を追うのではなく、農畜産物の出荷に特化した「食の専門空港」としての地位を確立できれば、他にはない唯一無二の強みになります。陸路の移動コストや時間を削減することは、生産者にとっても大きなメリットになります。日本の食糧基地である十勝が自前の翼を持つことは、日本の農業全体の競争力を高めることにも繋がるでしょう。

「食」と「観光」の融合で手薄だった滞在型へ

一方で、これまでの課題も浮き彫りになっています。帯広空港ターミナルビルの社長であり、帯広商工会議所の川田章博会頭は、1次産業が強かったがゆえに他地域に比べて観光振興が手薄だったと振り返っています。十勝には世界でも珍しい十勝川のモール温泉や、どこまでも続く美しい自然があります。これらと絶品の食を組み合わせた「滞在型観光」を提案し、旅行者に長く楽しんでもらう仕掛けを作ることで、十勝が秘めている本当の観光パワーを呼び覚まそうとしています。

具体的な路線誘致の目標として、着陸料を利用者数と連動させる仕組みなどを導入し、5年後までに台北や上海、伊丹線の開設を狙っています。さらに30年後には、現在は夏だけ飛んでいる中部線を年中運航へと切り替え、成田や神戸、ソウルや香港とも結ぶ壮大な計画が立てられました。ネット上でも「アジアから直行便が来れば、一気に国際的なリゾート地になりそう」「神戸や成田と繋がるのはビジネスでも観光でも本当に便利で嬉しい」と、未来の路線図にワクワクする声が目立ちます。

超富裕層を呼び込む秘密兵器と、逆風に立ち向かう決意

また、今回の総額4000億円を超える全体の投資計画のなかには、帯広空港への「プライベートジェット用の格納庫」の新設も含まれています。別の空港から入国した世界の超富裕層が、北海道の豊かな大自然を陸路で満喫しながら観光し、最終的に帯広空港から出国するというハイエンドな旅のスタイルが実現可能です。また、帯広を拠点にして世界自然遺産や国立公園が点在する道東エリアへと足を伸ばすといった、これまでにないリッチなサービスが提供できると期待されています。

実は、帯広市の2018年度の年間宿泊客数は127万人を記録しており、旭川市の108万人を上回る実力を持っています。これは観光客だけでなく、最先端の農業機械や肥料、食品加工といったビジネス関係の出張者が多いためです。観光とビジネスという2つの需要をしっかりと取り込める土台はすでに整っています。空港の民営化が完全スタートするまで、あと1年2カ月となりました。まさにこれからの1次産業と観光の未来を占う、非常に重要で目の離せない挑戦が始まります。

北海道エアポートの山本貴之常務は、2020年1月18日に帯広空港で行われた記念式典の挨拶で「飛行機は向かい風が強いほど揚力を増す」という、力強い言葉を残しました。揚力とは、飛行機が空へ浮かび上がるために必要な上向きの力のことです。風が強ければ強いほど、高く飛び立てるという言葉通り、どんな逆風も味方に変えて突き進む強い覚悟が伝わってきます。30年後の未来予想図に向かって全力で走り続ける帯広空港のフライトを、これからも応援していきたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました