地銀がワサビを救う!?山口FGが2020年3月に農業法人設立へ!地方創生の新ビジネスモデルに迫る

地域の未来を支える地方銀行が、まさかの「農業」へ本格参入します。山口フィナンシャルグループ(FG)は2020年1月24日、同年3月に新たな農業法人を立ち上げると発表しました。農家の減少や耕作放棄地の拡大といった深刻な地域課題に対し、自らがプレイヤーとなって持続可能な農業モデルの構築に挑みます。このニュースにSNSでは「地銀がワサビを作る時代が来た!」「地域密着の新しい形」と驚きと期待の声が広がっています。

注目のファーストステップとして選ばれた生産品目は、なんと「ワサビ」です。2020年10月の営農開始を目指し、まずは山口FGから3人ほどの社員を現地へ派遣する予定になっています。農業関係者とがっちりタッグを組みながら、同年10月までに山口県内で最適な農地の選定を進めていく計画です。銀行員がスーツを脱ぎ、泥にまみれて地域ブランドの復活に挑む姿は、まさに地方創生のリアルなドキュメンタリーと言えるでしょう。

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なぜワサビなのか?激減した名産品に隠された勝算

実は山口県、かつては岩国市や周南市を中心に全国有数のワサビ産地として知られていました。しかし高齢化などの影響により、県内の生産量は2005年の90トンから2018年にはわずか6トンへと激激減しています。市場には確かな需要があるにもかかわらず、作り手がいないという歪な状況が続いていました。ここに目をつけた山口FGの戦略は極めて合理的であり、ビジネスとして十分に勝算があると感じさせます。

将来的にはワサビ以外の品目への拡大も視野に入れているそうです。グループ傘下の地域商社「やまぐち」と連携し、独自の販売ルートを開拓しながら、市場のニーズに合致した作物を戦略的に手掛けていく方針です。単に作物を育てるだけでなく、流通やマーケティングまでを一気通貫でデザインできるのは金融グループならではの強みと言えます。これこそが、これからの地域経済に求められるアグリビジネス(農業関連産業)の姿ではないでしょうか。

全国に広がる地銀の農業参入!産業の壁を越えた挑戦

自らクワを握る金融機関の動きは、現在のトレンドでもあります。鹿児島銀行がタマネギやオクラ、宮崎銀行がアボカドやキウイの生産に乗り出しているほか、千葉銀行は稲作の規模を拡大中です。金融を通じた間接的な支援だけでなく、直接雇用を生み出してノウハウを蓄積するアプローチは、地域社会の信頼をより強固にするでしょう。銀行の枠を超えたこの熱い挑戦から、今後も目が離せません。

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