世界の化学界をリードするドイツのBASF社が開発した、環境に優しい画期的な農業用フィルムが今、日本の農家の間で大きな注目を集めています。その名は「エコバイオM2351」です。この製品は、使用後に土へ還る「生分解性プラスチック」を原料に用いています。従来のプラスチックは自然界で分解されず、深刻な環境汚染を引き起こすリスクがありました。しかし、この最先端素材は微生物の働きによって、最終的に水と二酸化炭素へと完全に分解される仕組みを持っています。
一般的な生分解性樹脂は水に弱く、強度が不十分という課題を抱えていました。そこでBASF社は植物由来の「ポリ乳酸」を配合し、実用的な強度を確保することに成功したのです。この画期的な技術に対し、SNS上では「これなら環境に優しく、持続可能な農業が実現できそう」「プラスチックゴミ問題の先進的な解決策だ」といった、環境意識の高いユーザーからの称賛や、期待に満ちた声が多数寄せられています。
畑の土を覆うマルチフィルムは、作物の保温や雑草対策に欠かせない資材です。しかし、従来の石油由来の製品は収穫後にわざわざ剥がして回収し、高いコストを払って廃棄する必要がありました。エコバイオであれば、収穫後にそのまま土にすき込むだけで自然に消えてしまいます。人手不足や高齢化に悩む現代の日本の農家にとって、この作業手間の劇的な削減は、まさに救世主とも言える最高のメリットをもたらしてくれるでしょう。
さらに嬉しいニュースとして、2019年秋にドイツ本社から驚きの研究結果が発表されました。トマト栽培において、このフィルムを使用すると土壌の保温や雑草抑制が最適化され、使用しない場合と比べて収穫量が15%から50%も向上することが判明したのです。単なる作業の効率化だけでなく、農家の収入アップに直結する「増収効果」が実証されたのは今回が初めてのことであり、作物の糖度や病気への耐性まで高まるという一石二鳥の効果も確認されました。
日本の生分解性フィルム市場は、2017年には約3000トンに達し、2013年比で7割増を記録しました。さらに2019年には4000トン前後の水準へ達したとみられており、右肩上がりの急成長を続けています。ただ、依然として全体の1割程度の普及にとどまっているのが現状です。その背景には、石油由来の製品に比べて製造コストが2倍以上という価格の壁が存在します。しかし、今回の増収効果の発見は、そのコストを補って余りある強い導入動機になるはずです。
私は、このエコバイオの普及が日本の農業が抱える構造的な課題を解決する鍵になると確信しています。これまでは環境への配慮という「善意」に頼りがちだったエコ農業ですが、利益向上という明確な商業的メリットが加わったことで、導入のハードルは一気に下がるでしょう。利用者が増えて量産化が進めば、懸念される価格も自然と下がっていく好循環が生まれるはずです。今後はストローや食器への応用も目指すBASF社の挑戦を、これからも応援していきたいと思います。
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