メルシャンが仕掛けるワイン革命!エシカル消費で若者の心を掴むオーガニックワインの未来

国内のワイン市場を牽引するメルシャンが、2020年の事業方針として非常に意欲的な目標を掲げました。なんと、有機栽培のブドウを100%使用した「オーガニックワイン」の年間販売量を、2019年と比較して一気に3倍となる13万ケースへと拡大させるというのです。この大胆な戦略の背景には、昨今の地球環境への配慮や、持続可能な社会を目指すトレンドが深く関係しています。

インターネット上やSNSでは、この発表に対して「自然派ワインが増えるのは嬉しい」「環境に優しい商品を選びたい」といったポジティブな声が多数寄せられています。オーガニックワインとは、化学農薬や人工肥料を一切使わずに育てられたブドウから造られるお酒のことです。土壌や生態系への負荷を最小限に抑えるため、地球の未来を守る最良の選択肢として、今まさに世界中で注目を集めています。

メルシャンがここまで有機ワインに注力する理由は、近年の若者の「エシカル消費」への関心の高さにあります。エシカル消費とは、地域の活性化や環境保護に配慮した商品を選んで購入する、倫理的な消費行動を指す言葉です。モノが溢れる現代だからこそ、20代や30代の若い世代を中心に「社会に貢献できる買い物をしたい」という意識が急速に高まっているのでしょう。

現在、日本のワイン市場は若年層のファン離れという深刻な課題に直面しています。同社の調査によると、年間で1回以上ワインを購入する割合は60代の男女が最も高く、年齢が若くなるにつれて減少する傾向にあります。購入量についても同様で、20代の消費が最も落ち込んでいるのが現状です。この停滞した状況を打開するための切り札こそが、今回のオーガニックワインなのです。

欧州の主要なワイン消費国に目を向けると、オーガニックワインはすでに市場全体の2割から3割を占めるほどの定番となっています。一方で、日本国内におけるシェアは未だに1割にも満たない状態です。しかし裏を返せば、これは日本市場にまだまだ巨大な成長の伸び代が残されていることを意味しています。メルシャンは、ここから一気にオーガニックの構成比が跳ね上がると予見しています。

2020年における同社全体の総販売目標は、2019年比で1%増となる674万ケースを目指しています。長林道生社長は「オーガニックワインを通じて、ワインに触れるきっかけそのものを増やしていきたい」と熱く語っており、若者の環境意識に優しく寄り添うことで、新たな需要を掘り起こす構えです。

筆者は、このメルシャンの試みを大いに支持したいと考えます。お酒を単なる嗜好品として楽しむだけでなく、環境保全という付加価値を乗せることで、若者がワインを選ぶ大義名分が生まれるからです。エシカルという新しい価値観が日本のワイン文化に深く根付くことで、業界全体がより健康的でサステナブルな方向へ進化していくことを切に願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました