伊豆の美しい海岸線を走るあの憧れの列車が、ついに北の大地へと進出します。東急とJR北海道は、2020年夏の運行開始に向けて、豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」の画期的な詳細ルートと、極上のグルメ内容を発表いたしました。今回の試みは、東急にとって自社の路線エリアを飛び出す初めての挑戦であり、まさに地方展開への大きな一歩となります。
SNS上でもこの発表は瞬く間に話題となり、「一度はあの贅沢な空間で北海道を旅してみたい」「68万円からという価格に見合う最高の体験になりそう」といった、旅への期待に満ちた声が数多く寄せられています。今回のツアーは、3泊4日の行程で札幌から知床、旭川といった北海道屈指の名所を巡る、これまでにないラグジュアリーな旅を演出してくれるでしょう。
注目の旅行商品は、2020年2月からいよいよ販売がスタートします。2名1室で利用する場合の基本料金は、1名あたり68万円から76万円に設定されました。運行スケジュールは、2020年8月14日から17日までの初運行を皮切りに、2020年9月までに合計5回が予定されており、各回の定員はわずか30名という、非常に希少価値の高いプレミアムな体験となります。
列車は札幌を出発し、池田や釧路、知床斜里、北見、遠軽、そして旭川と、北海道の豊かな自然を五感で満喫できるルートを駆け抜けます。ツアー料金には、各地が誇る最高峰の宿泊施設である「十勝川温泉第一ホテル豊洲亭」や「北こぶし知床ホテル&リゾート」、さらに「富良野リゾートオリカ」での極上の宿泊代金もしっかりと含まれているのが嬉しいポイントです。
旅の最大の醍醐味であるお食事には、地元の新鮮な野菜や豊かな海の幸がふんだんに使用されます。2017年の「ミシュランガイド北海道」で輝かしい星を獲得した名店が、なんとリレー方式で料理を仕立ててくれるのです。千歳市のすし店「北の華 はやし」をはじめ、各地の名店が腕を振るう贅沢なリレーは、訪れる人々の舌を確実に唸らせることでしょう。
この特別な列車は、美しい景色を見渡せる展望車や、静かな時間を過ごせる書斎空間「ライブラリー」、さらにピアノやバイオリンの生演奏が心地よく響くダイニングカーなど、贅を尽くした5両編成で運行されます。通常は横浜と伊豆急下田の間を運行している車両ですが、今回は東急が車両と極上のサービスを提供し、JR北海道が機関車の運転を担うという強力なタッグが実現しました。
東急が保有する8両のうち、なんと5両を北海道へ送り込むという事実からも、今回のプロジェクトに対する並々ならぬ熱意が伝わってきます。単なる列車運行にとどまらず、2020年6月からは三菱地所などとともに北海道内の7つの空港の運営事業にも参画するため、今後は空の便から鉄道へと、途切れることのない一気通貫の観光サービスを展開していく狙いがあるようです。
今回の北海道展開を起点に、東急はさらなる地方展開を視野に入れています。架線から電気を取り入れずに走る「非電化区間」でも車内に十分な電力を供給できるよう、すでに専用の電源車も購入済みです。機関車さえあれば日本全国どこでも走らせることが可能となるため、今回の運行で培ったノウハウを活かし、将来は他の地域での観光列車運行も前向きに検討していく構えです。
一方で、この取り組みに対してより切実な想いを抱いているのがJR北海道です。同社の島田修社長は、2019年のインタビューで、この列車が持つ絶大な話題性と、これまでとは異なるハイグレードな顧客層を呼び込める魅力について、大きな期待を語っていました。路線網の維持や再編という大きな課題に直面する同社にとって、今回の連携はまさに絶好の機会と言えます。
ここで、鉄道業界でよく耳にする「非電化区間」という言葉について簡単に解説しておきましょう。これは線路の上に電線がない区間のことで、通常の電車は走ることができません。しかし、今回はディーゼル機関車が豪華列車を力強く牽引し、さらに電源車が客室の灯りやエアコンの電力を賄うことで、北海道の大自然の中にある電線のない美しいルートも優雅に走行できる仕組みになっています。
私自身の見解といたしましては、この試みは単なる一過性の観光ビジネスではなく、日本の地方が持つ潜在的な魅力を掘り起こす素晴らしい起爆剤になると確信しています。都市部の企業が持つ洗練されたおもてなしのノウハウと、地方の豊かな観光資源が結びつくことで、これまでにない新しい価値が生まれます。こうした上質な旅の提案が、日本各地の観光インフラをより豊かに発展させていくでしょう。
JR北海道が掲げる「中期経営計画2023」においても、観光列車の充実化は最優先の重点課題として位置づけられています。経営の立て直しと地域活性化という重責を担う同社にとって、この高付加価値な豪華列車の運行は、未来を明るく照らす大きな希望の光となるはずです。北の大地を駆けるロイヤルエクスプレスの勇姿が見られる2020年の夏が、今から本当に待ち遠しく感じられます。
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