中村哲医師の志は死なず!ペシャワール会がアフガニスタンでの復興事業継続を力強く宣言

2019年12月13日、私たちはひとつの大きな決断を耳にしました。アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲医師が現地代表を務めていたNGO「ペシャワール会」が、福岡市内で記者会見を行い、故人の遺志を継いで現地での活動を継続することを発表したのです。悲劇的な事件から数日が経過しましたが、悲しみに打ちひしがれるだけでなく、前を向こうとする同会の姿勢に、多くの人々が心を打たれています。

SNS上では「先生の蒔いた種を絶やしてはいけない」「これこそが真の国際貢献だ」といった応援のメッセージが相次ぎ、ハッシュタグ「#ペシャワール会」を伴った投稿が今もなお拡散され続けています。世界中に衝撃を与えた事件の後、事業は一時的に中断を余儀なくされていますが、安全が確保され次第、砂漠を緑に変えるための灌漑事業や医療支援が再び動き出す予定です。

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新体制で挑む「命の水」を届けるための闘い

2019年12月12日付で、ペシャワール会の村上優会長が、現地事業団体「PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)」の総院長に就任することが決定しました。PMSとは、中村医師が現地で医療や農業支援を実践するために組織した実動部隊のことで、まさに活動の心臓部といえる組織です。村上会長は、年内にもアフガニスタン近隣の安全な国を訪問し、現地スタッフと今後の活動について協議する予定を立てています。

今回の会見には、20年以上にわたって中村医師の右腕として活動を共にしてきたジア・ウルラフマン医師も同席しました。彼は「中村先生の魂は永遠に私たちとともにある」と力強く語り、志を継承する覚悟を示したのです。この「灌漑(かんがい)」という言葉、聞き慣れない方もいるかもしれませんが、これは川などから人工的に水を引いて田畑を潤す技術を指します。中村医師は「薬だけでは病気は治せない」と、命の源である水の大切さを説き続けてきました。

中村医師は生前、「自分が亡くなった際はガンベリに埋めてほしい」という言葉を遺していたそうです。かつて不毛の砂漠だったガンベリは、中村医師の執念ともいえる灌漑事業によって、今では見渡す限りの緑地へと生まれ変わりました。その地に分骨を埋葬するという計画は、彼が築き上げた緑の恩恵を、これからも現地の人々と共に見守り続けるという誓いのようにも感じられます。

私個人としては、一人の医師がこれほどまでに一国の景色を変え、人々の心に希望を植え付けた事実に深い敬意を抱かずにはいられません。暴力で思想をねじ伏せることはできても、大地に根を張った緑と人々の絆を断ち切ることは不可能です。ペシャワール会が歩みを止めないことは、テロに対する何よりの回答であり、私たち日本人が誇るべき人道支援の真髄がそこにあると確信しています。

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