【2020年最新】タイバーツが「安全通貨」として急上昇!アジア独歩高の理由と今後の見通しを徹底解説

アジアの通貨市場で、いま最も熱い視線を集めているのがタイの通貨「バーツ」です。2020年01月28日現在、タイバーツは1ドル=30バーツ台という、約6年半ぶりの高値圏で高止まりを続けています。2019年の上昇率はアジアの主要通貨の中で突出しており、まさに一人勝ちの様相を呈してきました。投資家の間でも「これほど強いとは思わなかった」と驚きの声が広がっています。市場の取引が薄くなった昨年末には、心理的な節目を突破して一時29バーツ台に突入する場面もあり、その勢いは本物と言えるでしょう。

この異例とも言えるバーツ高を支えているのが、世界的な経済不安です。米中貿易摩擦などの影響により、世界経済の先行きに見通しが立たなくなるなかで、バーツは2019年06月ごろから本格的な上昇基調に乗り始めました。ここで注目されたのが、タイが持つ「安全通貨」としての側面です。安全通貨とは、世界経済の混乱やリスクが高まった際に、価値が下がりにくく比較的安全だと見なされて買われる通貨のことを指します。タイは現在、極めて強固な経済基盤を誇っているのです。

具体的には、国が海外との貿易などで稼いだ総合的な利益を示す「経常収支」が大幅な黒字を記録しています。さらに、万が一の事態に備えて国が蓄えている外貨の保有量である「外貨準備高」も非常に潤沢な状態です。これらの要素が、リスクを避けたい世界中の投資家にとって絶好の買い材料となりました。SNS上でも「これからのリスクヘッジ(危機回避)は円だけでなく、バーツも選択肢になるかもしれない」といった、驚きと納得のニュアンスを含んだ投稿が目立っています。

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経済への影響と中央銀行の苦策、そして未来の予測

しかし、この通貨高はタイ国内の経済にとって必ずしも喜ばしいことばかりではありません。むしろ、主力産業である自動車や農産物の輸出にとっては大きな逆風となっています。バーツが高くなると、海外市場でタイ製品の価格が上がってしまい、競争力が落ちてしまうからです。タイ中央銀行は2019年に2回の利下げを断行し、さらに海外へ資金を逃がしやすくする規制緩和など、あらゆる通貨高抑制策を講じました。政策金利を下げることで、通貨の魅力を抑えようと試みたのです。

これだけの対策を打ち出したものの、市場の買い圧力を抑える効果は限定的なものにとどまりました。現地の大手金融機関であるカシコン銀行は、この強力なバーツ高のトレンドは今後も継続すると分析しています。驚くべきことに、2020年12月末までに1ドル=29バーツ台前半まで一段と上昇するという予測も出ているほどです。編集部としては、タイ政府が輸出産業を守るために、今後さらに踏み込んだ市場介入や追加の経済対策を繰り出すかどうかに注目していくべきだと考えています。

最後に世界の動きにも目を向けると、2020年01月24日までの1週間では、南米のブラジルレアルが買われる局面がありました。こちらはレアルの価値が下がりすぎて割安だと判断した投資家たちが、買い戻しを進めたことが原因と見られています。世界中で資金が激しく動くなか、強さを維持するタイバーツの動向からは、今後も目が離せそうにありません。個人の資産運用や旅行の計画を立てる際にも、このアジア最強通貨のゆくえを注意深く見守っていく必要があるでしょう。

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