産業用ボイラーの製造で国内トップシェアを誇る三浦工業が、大きな決断を下しました。同社は、中国湖北省武漢市を中心に猛威を振るっている新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を重く受け止め、従業員の中国全土への出張を禁止すると発表したのです。
今回の出張禁止措置に対して、期限は設定されていません。従業員の安全を最優先に考えたこの迅速な対応は、インターネット上でも非常に大きな注目を集めています。SNSでは「企業の危機管理として素晴らしいスピード感だ」と称賛する声が相次ぎました。
2019年3月31日時点で、三浦工業は武漢市内をはじめとする中国各地に125もの営業拠点や工場を展開しており、約700人の現地スタッフを雇用しています。経済的な影響を懸念する声もある中、人命を第一に動く姿勢は、現代の企業が目指すべき理想像と言えるでしょう。
ここでいう「ボイラー」とは、水を加熱して温水や蒸気を作り出し、工場や病院などの様々な施設に熱源を供給する重要な産業機械のことです。三浦工業はそのメンテナンスを含めた熱エネルギーのインフラを支えており、中国市場でも極めて重要な役割を担っています。
さらに同社は、中国の大型連休である「春節(旧正月)」が明けた後も、2020年2月2日まで現地拠点の休暇を延長する措置を決定しました。感染リスクを最小限に抑えるため、徹底した予防策を講じていることが伺えます。
未知のウイルスに対して、これほど明確でドラスティックな方針を打ち出せる三浦工業の経営判断には、筆者も深く感銘を受けました。他社に先駆けたこの決断は、今後のビジネス界における感染症対策のスタンダードになっていくに違いありません。
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