マイカーを所有するのとタクシーを上手に活用するのでは、一体どちらが家計に優しいのでしょうか。神奈川県タクシー協会(横浜市)がユニークな特設ウェブサイトを開設し、ネット上で大きな注目を集めています。自動車の購入費や毎月のガソリン代、保険料などを入力するだけで、どちらのコストが低くなるかを一目で比較できる仕組みです。SNSでは「車を手放そうか悩んでいたから目安になる」「意外とタクシーの方が安いかも」といった驚きの声が広がっています。
この取り組みの背景には、2020年2月1日に実施される12年ぶりの運賃改定があります。今回の見直しにおける最大のポイントは、初乗り運賃の引き下げです。これまで「2キロメートルあたり740円」だった設定が、改定後は「1.2キロメートルあたり500円」へと変更されます。このように、最初の一定区間に適用される最低料金を下げることで、ちょっとした買い物や悪天候時の移動など、短い距離でも気軽に利用してもらう狙いがあります。
一方で、長距離を乗る場合には少し注意が必要です。今回の改定では初乗り料金が下がる代わりに、一定の距離を走るごとに加算される「加算運賃」が引き上げられました。具体的には、乗車してから2キロメートルに達した時点の料金は、これまでの740円を上回る計算になります。なお、この新しい料金体制は、小田原市や箱根町といった小田原エリアを除いた神奈川県内の広い地域で導入され、横浜市や川崎市などの京浜地区と相模・鎌倉地区でそれぞれの加算距離が設定されます。
自家用車は移動の自由度が高い反面、駐車場代や車検代、税金といった目に見えにくい維持費が常に発生します。車を毎日運転しない人にとっては、今回の「ちょい乗り」がしやすくなったタクシーを必要な時だけ呼ぶ方が、結果的に経済的かもしれません。自分のライフスタイルに合わせて賢く乗り物を選択することが、これからのスマートな移動スタイルと言えるでしょう。まずは協会の特設サイトで、実際のコストを計算してみてはいかがでしょうか。
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