1999年1月22日、日本と韓国の間で新たな漁業のルールを定めた「日韓新漁業協定」が正式に発効されました。日本海はイカやカニが豊富に獲れる絶好の漁場として知られていますが、当時は過剰な魚介類の捕獲である「乱獲」が深刻化し、両国間での小競り合いが絶えない状況が続いていたのです。
こうした海のトラブルを解決するため、沿岸から200海里(約370キロメートル)の範囲内で国が漁業資源や天然資源を独占的に管理できる「排他的経済水域(EEZ)」が、国連海洋法条約に基づいて設定されることになりました。資源を適切に守りながら共生を図る、画期的なルール作りの一歩だったと言えるでしょう。
今回の協定における最大のポイントは、両国が領有権を主張し合っている「竹島(韓国名・独島)」周辺の扱いでした。領土問題を一旦横に置く形で、このエリアには「暫定水域」という共同で管理するグレーゾーンが設けられ、平和的な解決の知恵が絞られたのです。
さらに、お互いの水域に入って決められた分量だけの漁獲を認める「相互入漁」の仕組みも導入され、協定は順調に滑り出したかに見えました。SNS上でもこの歴史的な決定に対し、「複雑な領土問題と漁業を切り離したのは賢明な判断だ」といった前向きな評価が多く寄せられています。
現在の冷え込む日韓関係と漁業協議の行方
しかし、この平和的なルールは2016年7月以降、実質的にストップしてしまう事態に陥っています。日本側は、韓国漁船による違法な操業や、せっかく設けた暫定水域の一部を韓国側が独占してしまっている現状を強く批判し、改善を求めているのが現状です。
韓国側から納得のいく回答が得られないため、現在も両国の話し合いは平行線をたどったままとなっています。ネット上では「ルールを守らない相手と交渉を続けるのは難しい」「地元の漁師たちが一番の被害者でかわいそうだ」といった、日本の漁業関係者を憂慮する声が噴出していました。
お互いの海で操業ができない状態が続くことは、双方の経済にとっても決してプラスには働きません。領有権問題というデリケートな課題が絡む以上、一筋縄ではいかないのは事実ですが、豊かな海の資源を守り、次の世代へ繋ぐためにも、毅然としつつ前向きな対話の再開を望みます。
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