2020年1月31日、中央競馬のダート戦線がいよいよ熱を帯びてきました。今週末に行われる根岸ステークスは、今年最初のダートGIであるフェブラリーステークスへと続く、極めて重要な前哨戦です。歴史を振り返れば、2016年のモーニンや2018年のノンコノユメのように、このレースを制した馬が本番でも輝かしい実績を残しており、その結びつきの強さとレースレベルの高さには目を見張るものがあります。2018年にはレコードタイムも記録され、まさにダート界の猛者たちが集う舞台といえるでしょう。
そんな注目の一戦で、連覇という偉業に挑むのが重賞4勝の実力馬、コパノキッキングです。昨秋は藤田菜七子騎手とのコンビで地方・中央を席巻し、前走のカペラステークスでも圧巻の強さを見せつけました。特筆すべきは、2018年の勝利時よりも3キロ重い58キロという斤量を背負いながら、後続に2馬身半もの差をつけて勝利した点です。斤量とは、競走馬が背負う騎手の体重や馬具の重さのことで、これが重いほど不利とされますが、それを克服した力は本物です。
万全の仕上がりと豪華なライバルたち
今回のコパノキッキングは、調整放牧を経て中7週という万全のローテーションで挑みます。この間隔での成績も非常に安定しており、2020年1月29日には栗東のウッドチップコースで自己最速タイムを叩き出しました。手綱を握るマーフィー騎手とは1年ぶりの再結成となり、連覇へ向けて死角は見当たりません。SNS上でも「連覇の期待が高まる」「マーフィー騎手とのコンビが楽しみすぎる」といった熱い声援が飛び交っており、ファンの期待値の高さが伺えます。
一方で、ライバルたちの動きも見逃せません。芝とダートの両方で重賞を制したワイドファラオは、距離短縮で一変の可能性を秘めています。また、東京ダート1400メートルという舞台を誰よりも知り尽くしたコース巧者のダノンフェイスや、抜群の安定感を誇るミッキーワイルドなど、重賞初制覇を狙う実力馬が虎視眈々とチャンスをうかがっています。ダート初挑戦となるGI馬モズアスコットの存在も、このレースにさらなる深みを与えています。
私個人としては、今回の根岸ステークスは、単なる通過点ではないと考えています。各陣営がフェブラリーステークスを見据えてどれほど「攻めの仕上げ」をしてきているか、その駆け引きこそが競馬の醍醐味です。コパノキッキングが連覇で王者の風格を示すのか、あるいは新たなスターが誕生するのか。2月2日に発走するその瞬間まで、息つく暇もない興奮が続きそうですね。
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