空の旅の途中で、突然の体調不良に見舞われたらどうすればよいのでしょうか。そんな不安を解消すべく、2020年2月4日、画期的な取り組みが発表されました。兵庫県芦屋市を拠点とし、集中治療室、いわゆるICUの高度な医療ノウハウを遠隔で支援するスタートアップ企業「T-ICU」と、航空会社のスカイマークが、神戸空港にて共同で実証実験を開始するというニュースです。
この取り組みは、空港内で体調を崩した乗客が発生した際、現場にいるスタッフが孤軍奮闘するのではなく、テレビ電話などを通じてT-ICUの専門医や看護師によるリアルタイムのサポートを受けられるようにするものです。専門家の的確なチェックが加わることで、乗客の状態を迅速かつ正確に判断し、より適切な対応を導き出せるようになるでしょう。
専門医の助言で、空の旅の安全性と安心感を高める
今回の実証実験は、2020年4月までの期間で実施される予定です。例えば、搭乗手続き中の乗客に発熱や感染症の兆候が見られる場合、医師が専門的な知見から、飛行機への搭乗が適切かどうかを判断します。他の乗客への感染リスクはないか、そして何より乗客本人がフライトに耐えられる健康状態にあるかを客観的に評価し、スカイマークのスタッフへ的確なアドバイスを行います。
現在、神戸空港ではスカイマークが1日48便もの発着を行っています。多くの人々が行き交う空港という場所において、専門医と即座に連携できる体制が整うことは、空の安全性を高める上で非常に大きな意味を持つはずです。今回の成果次第では、スカイマークが就航する他の空港へも、この心強いシステムが広がっていくことが期待されています。
SNS上でもこの試みに対しては、「空の上や空港という特殊な環境で、医師のアドバイスがすぐもらえるのは心強い」「見えない不安を解消してくれる素晴らしい取り組みだ」といった応援の声が上がっています。私も、救急医療の最前線を知る専門家が、地上から空の安全を守るこの仕組みは、まさに医療と技術が融合した理想的な未来の形であると感じています。
2016年に設立されたT-ICUは、これまでも24時間体制で医療機関に対し遠隔集中治療の支援を行ってきた実績を持ちます。同社の中西智之代表は、今回の取り組みを第一歩とし、ゆくゆくは空港内のみならず、飛行機内での応急対応にもこのシステムを導入できるよう検討を進めたいと語っています。私たちが安心して空の旅を楽しめる未来は、もうすぐそこまで来ていると言えるでしょう。
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