物流業界で今、大きな注目を集めている企業があります。2020年2月5日に発表されたロジネットジャパンの2019年4月1日から2019年12月31日までの連結決算において、純利益が前年同期比1%増の18億円を記録しました。これは同期間として過去最高を塗り替える素晴らしい実績です。激しい競争が繰り広げられる物流市場において、なぜ同社はこれほどまでに力強い成長を遂げられたのでしょうか。
その要因の一つに、急成長する電子商取引、いわゆる「EC」事業の躍進が挙げられます。ECとはインターネットを通じて商品やサービスを売買する仕組みのことですが、ロジネットジャパンは2019年10月にこの領域を専門に扱う部署を立ち上げました。この戦略的な動きが奏功し、売上高は9%増の500億円へと拡大しています。SNS上でも「物流の強みがECと噛み合っている」「この勢いは本物だ」といった称賛の声が多く聞かれます。
収益性の向上を支えた「適正な価格転嫁」
好業績を支えたもう一つの柱は、物流サービスの質に見合った対価を荷主に求める「価格転嫁」の成功です。これまで業界全体で課題とされてきた運賃の見直しを粘り強く進めたことで、営業利益は11%増の28億円に達しました。また、本州での長距離幹線輸送という強みを活かしつつ、利益率の低い事業を思い切って見直した経営判断も見逃せません。これらの構造改革は、非常に堅実かつ理にかなった一手と言えるでしょう。
私個人としても、労働集約型になりがちな物流業界において、これほど徹底した効率化と市場適応ができる企業は稀有であると感じます。既存のビジネスに甘んじることなく、変化する時代に合わせて組織を最適化する姿勢は、多くの企業にとって学ぶべき点が多いはずです。今後、2020年3月期の業績予想は据え置かれていますが、この安定感こそがロジネットジャパンの強みであり、さらなる飛躍を予感させます。
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