2020年1月27日から2020年1月31日にかけての1週間は、世界経済の行く末を左右する極めて重要なイベントが目白押しとなっています。国内の政治・経済の動きはもちろんのこと、海外でも歴史的な大転換を迎えるため、投資家やビジネスパーソンにとっては一瞬たりとも目が離せない日々が始まるでしょう。
まず2020年1月27日には、衆議院予算委員会において2019年度補正予算案の実質的な審議がスタートします。国の財政や経済対策に直結する議論が行われるため、今後の景気動向を占う上で最注目の集まる場です。同日には中西宏明経団連会長の会見や日東電工の決算発表も控えており、週の初めから緊迫した空気が漂っています。
さらに2020年1月28日には、今年の春季労使交渉、いわゆる「春闘」に向けた経団連と連合のトップ会談が開催される予定です。これは働く私たちの給与や労働環境に直接関わる重要な話し合いであり、SNS上でも「今年のベースアップはどうなるのか」と、サラリーマン層を中心に大きな関心が寄せられています。
海外に目を向けると、2020年1月28日からアメリカで連邦公開市場委員会(FOMC)が始まります。これは米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決める会合で、世界中の金利や株価に多大な影響を与えるため、投資家たちが固唾をのんでその行方を見守っている状況です。
また、この週は世界的なメガテック企業の決算発表が相次ぐ「決算ラッシュ」を迎えます。2020年1月28日の米アップルを皮切りに、2020年1月29日には米マイクロソフトや米フェイスブック、そして2020年1月30日には米アマゾン・ドット・コムが、それぞれ四半期決算を公表するスケジュールです。
個人的な視点として、これらハイテク巨頭の業績は世界経済の「体温計」そのものだと考えています。特にスマートフォンやクラウドサービスの需要動向は、日本国内の部品メーカーの業績にも直結するため、単なる海外のニュースとして片付けるわけにはいきません。SNSでも「GAFAの決算次第で株価が乱高下しそう」と警戒する声が目立ちます。
国内企業も負けてはおらず、2020年1月30日には任天堂やNTTドコモ、東京電力ホールディングスなど、日本を代表する企業の決算発表が一斉に行われます。さらに、ふるさと納税の除外処分を巡って大阪府泉佐野市が国を訴えた注目の裁判について、同日に最高裁の判決が下される予定となっており、地方自治のあり方という点でも大きな議論を呼びそうです。
そして、この週の最大のハイライトと言えるのが、2020年1月31日に予定されているイギリスの欧州連合(EU)からの離脱、いわゆる「ブレグジット」です。イギリス時間の大臣23時に、ついに激動の歴史が1つの節目を迎え、移行期間へと突入することになります。欧州市場だけでなく、グローバル経済の枠組みそのものが変革期を迎える瞬間です。
筆者の見解としては、このイギリスのEU離脱こそが、今週最大の不確実性であり、同時に新しい経済圏の誕生を告げるシグナルであると捉えています。離脱に伴う関税や物流の混乱は避けられない見通しですが、これを機に日本企業が欧州戦略をどう再構築するのか、企業の真価が問われる局面になるに違いありません。
週末の2020年1月31日には、日本の鉱工業生産指数や完全失業率といった重要統計も集中して発表されます。このように、政治、裁判、企業業績、そして国際情勢のすべてが濃縮された怒涛の5日間となりますが、市場のサインを見極めながら、変化に翻弄されない確かな視点を持ってこの1週間を乗り切っていきましょう。
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