今、東京湾で大きな注目を集めている存在をご存知でしょうか。かつてはアサリの代役のように語られることもありましたが、今や「江戸前」の主役を張る勢いの二枚貝、それがホンビノスガイです。千葉県は2020年2月6日、この魅力的な貝の資源を守り、未来へつなぐための新たな取り組みを発表しました。
ホンビノスガイは北米原産の外来種ですが、そのハマグリにも似た大粒で濃厚な味わいは、多くの食通を虜にしています。酒蒸しやバター焼き、さらにはクラムチャウダーと、どんな料理にしても絶品です。首都圏の飲食店を中心に需要が急拡大しており、千葉県北部での2018年の漁獲量は約2500トンと、わずか5年間で2.3倍にも跳ね上がりました。
未知なる生態を解明し、安定供給を目指す
急速に人気が高まる一方で、外来種であるがゆえに国内での生態や適切な資源管理の手法については、まだ未解明な点が多く残されています。このまま無秩序に獲り続ければ、いつか資源が枯渇してしまうかもしれません。そこで千葉県は、船橋市や市川市の漁業協同組合とタッグを組み、2020年度から本格的な調査に乗り出すことを決定しました。
具体的には、漁獲量の多い三番瀬周辺をフィールドに、月ごとにサンプルを買い上げて殻の大きさや肥大具合を徹底的にチェックします。また、漁船の数や稼働状況をデータベース化することで、正確な動向を把握する計画です。こうした科学的な根拠に基づく管理体制の構築は、水産業の未来を守るために不可欠な一歩でしょう。
「江戸前」の新たな看板が地域を盛り上げる
長年、東京湾の代表格であったアサリは、ウミグモの食害や青潮の影響によって漁獲が厳しい状況にあります。そんな中で、ホンビノスガイは漁業者の生活を支える非常に貴重な収入源となりました。2019年から開催されている食べ比べイベントのように、観光資源としての活用も期待されており、地域活性化の起爆剤としても目が離せません。
私個人としても、この取り組みを心から歓迎します。外来種を「駆除する」のではなく「地域資源として育てる」という発想の転換は、非常に先進的ではないでしょうか。SNSでも「地元の貝が有名になるのは嬉しい」「クラムチャウダーが最高」といった期待の声が寄せられており、地域の宝として根付こうとしています。持続可能な漁業と食文化が両立する成功モデルとして、ぜひ成長していってほしいものです。
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