2020年1月28日、住友重機械工業の下村真司社長から、同社の主力事業であるボイラー事業の「今」と「未来」を左右する重要な見解が示されました。現在、欧州を震源地として世界中で再生可能エネルギーの導入が急速に進んでおり、ボイラー業界にはこれまでにない強い逆風が吹き付けています。私自身、エネルギー産業の転換期を強く意識させられる非常に重い発言だと感じています。
バイオマス発電は、動植物などから生まれた生物資源を燃焼させて電気を作る仕組みのことですが、現在は国内でもこのバイオマス発電向けのボイラー受注が極めて好調です。この分野はあと2年から3年ほどは堅調な推移が見込まれていますが、経営の舵取りを担う下村社長は、決して楽観視していません。電力の固定価格買い取り制度(FIT)の見直しなど、市場の需要が将来的に縮小することを冷静に予見されているのです。
グローバル展開で見据える「廃棄物活用」と「小規模発電」の可能性
SNS上でもこの話題は注目を集めており、「技術転換の難しさと経営の柔軟性の重要さを突きつけられた」「安定している今のうちに次のビジネスモデルを確立できるかが分水嶺になる」といった、鋭い洞察を語る投稿が多く見受けられます。産業の構造が変わる時、既存のビジネスを守るだけでなく、新たな価値をどう創出するかが問われているのでしょう。
下村社長が次なる一手として掲げたのは、東南アジア市場の強化です。特に期待されているのが、廃棄物を効率的に活用する技術の普及と、地域に根ざした小規模発電プラントの提案です。私は、大型プラントだけではなく、より柔軟で分散型のエネルギーインフラを海外へ持ち込むというこの戦略に、住友重機械工業の次代の勝ち筋があると考えています。
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