世界中で不安が広がっている新型肺炎の影響により、日本国内でも日用品メーカーが異例の対応を迫られています。2020年1月27日現在、ドラッグストアなどの店頭ではマスクの品薄状態が続いており、メーカーへの注文数は一時期、通常の10倍を突破しました。先週に入ってもなお平時の3倍という驚異的なペースで発注が寄せられており、この急激な需要の波は収まる気配を見せていません。日常の風景が一変してしまうほどの、凄まじい勢いを感じる状況です。
特に注目を集めているのが、ユニ・チャームが展開する「超快適マスク」や「超立体マスク」といった付加価値の高いアイテムになります。これらは顔の形にぴったりと沿う構造や、耳が痛くなりにくい優れた工夫が施された高機能マスクです。日本を訪れている中国人旅行客からの支持も絶大で、爆買いの対象になっていると見られます。筆者の視点としても、日本の高い技術力が詰まった製品が、これほど切実に求められている現状には深く納得せざるを得ません。
SNS上でもこの現象は大きな話題となっており、店頭から商品が消えた様子を報告する声が相次いでいます。「どこに行っても買えない」「中国の親戚に送るために探している人がたくさんいた」といったリアルな書き込みが溢れていました。このような切実な声を反映するように、ユニ・チャーム側も異例の増産体制へと舵を切っています。2020年1月16日からは夜間の工場操業をスタートさせ、事態の重さを物語っていると言えるでしょう。
さらに翌日の2020年1月17日からは、普段は日中しか動かしていない製造ラインを24時間フル稼働させるという、文字通りの総力戦へ突入しました。この緊急増産は2020年1月31日まで継続される見込みですが、それでも押し寄せる注文には追いついていないのが実情です。人々の健康を守るために現場が不眠不休で奮闘している姿には、頭が下がる思いがいたします。一刻も早く、必要な人の元へ製品が届く環境が整うことを願うばかりです。
越境ECでも注文が爆発!白元アースが叩き出した驚異の数字
この劇的な変化は、日本の店頭だけではなくインターネットの世界でも同様に起きています。白元アースでは、中国の消費者が直接日本の商品を購入できる「越境EC」と呼ばれる電子商取引の仕組みにおいて、売上を爆発的に伸ばしました。これはインターネットを通じて国境を越え、現地の買い物客に直接ヒット商品を届ける非常に便利なWeb上の市場です。同社がアリババグループの「天猫国際」などで展開するショップでは、信じられない現象が起きました。
普段であれば1日あたり十数万枚ほどが売れるマスクですが、2020年1月22日にはなんと1日で400万枚という凄まじい大記録を叩き出しています。同社はこれが一時的な急増である可能性を視野に入れつつも、この傾向が続くようであれば、今後の供給計画を根本から見直す方針を示しました。筆者は、この機敏な危機管理能力こそが企業の命運を分けると確信しています。スリーエムジャパンなど他社でも一般向け商品の引き合いが強まっています。
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