タイの外食シーンに、新たな中華ブームの風が吹き荒れようとしています。現地で日本の和食チェーンなどを幅広く手掛ける大手外食企業「ゼン・コーポレーション・グループ」が、日本で大人気の小籠包専門店「ディンズ」を誘致し、フランチャイズ展開をスタートさせました。
ディンズは台湾の名店をルーツに持つ日本のレストランで、底にパリパリの羽根がついた「羽根つき焼小籠包」が看板メニューとして有名です。SNS上でも「あの食感は癖になる」「タイでも食べられるなんて嬉しすぎる」と、早くもトレンドに敏感な人たちの間で大きな話題を呼んでいます。
記念すべき1号店は、2019年9月20日にグランドオープンしたバンコクの中心部にある大型商業施設「サムヤン・ミットタウン」の中に堂々たる幕開けを果たしました。今回の契約により、同社はタイ国内だけでなく、カンボジアやラオス、ミャンマー、ベトナムといった周辺の東南アジア諸国での展開権も手に入れています。
これからの3年間で、ショッピングモールを中心に一気に30店舗までネットワークを広げる壮大な計画が進行中です。この一大プロジェクトにより、同社は3年後には3億バーツ、日本円にして約10億5000万円という莫大な売上を目指しています。
成長が止まらない中華系ファストフード市場
現在、タイでは日常的に気軽に楽しめるカジュアルな中華料理が絶大な支持を集めています。ゼン社によると、現地における中華系のファストフード、つまり安くて手軽に提供される飲食の市場規模は200億から300億バーツにものぼり、今後もさらなる右肩上がりの成長が見込まれる注目のエリアなのです。
フランチャイズとは、本部の看板や商品を使う権利をもらってお店を運営する仕組みのことですが、この手法により現地の好立地へスピーディーに出店することが可能になります。1991年に創業したゼン社は、すでに200以上の多種多様な店舗を大成功させている実績があるため、今回の拡大にも高い期待が寄せられるでしょう。
日本の洗練された中華の味が、東南アジア諸国の消費者の心と胃袋をどのように掴んでいくのか、今後の展開から目が離せません。ファストフード感覚で本格的な小籠包が味わえる文化は、現地のライフスタイルに新しい風を吹き込み、さらなる外食産業の活性化に繋がると私は確信しています。
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