ロイヤルホスト好調もホテル大苦戦?ロイヤルHD減益決算の裏側と今後の外食・宿泊ビジネスの行方

「ロイホ」の愛称で親しまれているファミリーレストラン、ロイヤルホストを展開するロイヤルホールディングスの最新決算が明らかになりました。2020年2月14日に発表された2019年12月期の連結経常利益は、前の期に比べて約2割減となる46億円前後にとどまった模様です。売上高に関しては、従来予想の1405億円をわずかに上回る2%増と堅調に推移しました。しかし、利益面ではホテル事業の苦戦が響き、明暗が分かれる結果となっています。

今回の発表を受けて、SNS上では「ロイホのステーキやオニオングラタンスープはクオリティが高いから納得の売上」「最近リッチモンドホテルが少し高いと感じていたが、やはり苦戦していたのか」といった、ファンやビジネスパーソンからのリアルな声が次々と寄せられています。外食事業が非常に好調だっただけに、全体を牽引しきれなかったホテル事業の減速を惜しむ声が目立っている印象です。

事業別に見ていくと、主力のロイヤルホストを中心とした外食部門は非常に素晴らしい躍進を遂げました。既存店の客数がなんと6年ぶりに前年を上回り、売上高は4%増を記録しています。ディナータイムをはじめとするピーク時間帯に多くの人々が足を運び、価格帯の高い贅沢なメニューが飛ぶように売れました。客単価の向上と集客のサイクルが見事に噛み合った結果と言えるでしょう。

その一方で、利益の押し下げ要因となったのが「リッチモンドホテル」を展開するホテル事業です。2019年には福岡・天神や京都駅前といった一等地に新規開業を果たしたものの、周辺のライバルホテルとの競争激化に巻き込まれ、客室稼働率(実際に宿泊客が利用した部屋の割合)が低下してしまいました。さらに、新規オープンのための初期費用や、空港内で運営を受託しているレストランの人件費高騰が重くのしかかり、営業利益は当初の予想をやや下回る形です。

編集部の視点として、今回のロイヤルHDの決算は、現在の日本のサービス業が直面している課題を浮き彫りにしていると感じます。人手不足による人件費の高騰はどの企業も避けて通れない道であり、いかに「付加価値」をつけて価格転嫁できるかが勝負の分かれ目です。ロイヤルホストが高単価メニューで成功したように、ホテル事業でも単なる価格競争から脱却し、独自の体験価値を提供できるかが今後の復活の鍵を握るのではないでしょうか。

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