日本中を震撼させた大阪府警富田林署からの逃亡劇が、ついに法廷の場で新たな展開を迎えています。加重逃走などの罪に問われている樋田淳也被告の初公判が、2020年2月13日に大阪地裁堺支部で開かれました。世間の注目が注がれる中、被告が口にしたのは予想外の主張だったのです。
起訴状によると、被告は2018年8月12日の夜、署内の面会室で弁護士との接見を終えた後に隔離用のアクリル板を蹴破って逃げ出したとされています。しかし、この日の裁判で樋田被告は「逃げたことは事実だが、板を破壊したのは自分ではない」と述べ、起訴内容を真っ向から否定しました。
弁護側もこの主張を支持しており、「弁護士が去った後、被告とは無関係の第三者が仕切り板を壊した」と訴えています。あらかじめ拘束器具や施設を壊して逃げた場合に成立する「加重逃走罪」ではなく、より刑の軽い「単純逃走罪」の適用を求める構えです。これに対し、検察側は被告が自ら力を加えて隙間を作り、外へ逃げ出したと指摘しています。
この驚きの裁判展開に、SNS上では「第三者が壊したなんて無理があるのでは」「49日間も逃げ回った動機が早く知りたい」といった疑問や呆れの声が続出しました。捜査段階で沈黙を貫いていた被告の口から何が語られるのか、ネット上でも議論が白熱しています。
今回の裁判では、全21件の起訴内容のうち18件を裁判官のみで審理する「区分審理」という手法が採用されました。これは複雑な事件を整理し、効率的に審理を進めるための制度です。まずは2020年4月30日に部分判決が言い渡される予定となっており、今後の法廷闘争から目が離せません。
私個人の意見として、施設側の防犯体制の甘さは猛省すべきですが、被告側の「第三者犯行説」という主張にはいささか無理があるように感じられます。逃走中の万引きなどは認めているだけに、この往生際の悪さとも取れる弁明が裁判長にどう響くのか、司法の厳正な判断を期待したいところです。
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