2020年2月14日、内閣府は同年夏に開催を控える東京五輪・パラリンピックに関する大注目の世論調査結果を公表しました。日本全体がスポーツの祭典に向けて活気づくなか、国民の率直な胸の内が明らかになっています。なんと全体の85.5%もの人々が、今回の東京大会開催は「日本にとってプラスになる」とポジティブに捉えていることが分かりました。SNS上でもこの圧倒的な数字に対して「いよいよ実感が湧いてきた」「世界中から人が集まるのが楽しみ」といった前向きな投稿が相次ぎ、お祭りムードが一段と高まっています。
特に興味深いポイントは、年齢層によって期待度に明確なバラつきが見られる点でしょう。18歳から29歳までの若い世代においては、実に92.3%が「良い影響がある」と回答しており、未来を担う若者たちの熱量が凄まじいことが伺えます。一方で、70歳以上のシニア層ではその割合が80.2%に留まり、世代間で意識のギャップが生じている模様です。若者ほど新しいカルチャーや国際交流へのハードルが低く、自国開催のビッグイベントを純粋にワクワクしながら心待ちにしている傾向が如実に表れた結果と言えます。
しかし、今回の世論調査(多くの人々の意見を統計学的な手法で集計・分析し、社会のトレンドを把握する調査)では、手放しでは喜べない課題も浮き彫りになりました。大会の開催が、将来的な災害支援といった「ボランティア活動」への参加意識に結びつくかという質問に対し、肯定的な意見は39.2%に留まっています。これとは対照的に、58.0%の人が否定的な見解を示しており、お祭りとしての楽しさと、自発的な社会貢献への行動は切り離して考えられているのが現状のようです。
ネット上ではこの結果を受け、「仕事や学業が忙しくて実際の活動までは手が回らない」「ボランティアの意義は理解できるけれど、一歩を踏み出すのは難しい」といった現実的な声が数多く寄せられていました。一過性のイベントで終わらせず、社会全体へ善意の輪を広げることの難しさが浮き彫りになった形です。筆者としては、この一大イベントを機に、多くの人が社会貢献の素晴らしさに気づくきっかけが生まれることを期待していましたので、少々寂しい結果だと感じています。
せっかくの歴史的な自国開催ですから、単に観客席から試合を眺めて熱狂するだけでなく、一歩踏み込んで大会を支える側に回る充実感も、より多くの人に浸透してほしいものです。ボランティアを特別なことと捉えず、誰もが気軽に参加できる仕組みづくりや、心理的なハードルを下げるための情報発信が今まさに求められているのではないでしょうか。この祭典が、日本の未来における市民活動や防災意識を高める真のレガシーへと昇華することを切に願って止みません。
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