日野自動車の下義生社長が語る、中央大学大学院での学びと恩師の教え!キャリアを変える「複眼思考」の重要性とは?

キャリアの途中で新たな学びを志すことは、ビジネスパーソンにとって大きな転機となります。日野自動車の社長を務める下義生氏は、40歳という節目に一念発起し、中央大学の大学院へ進学しました。下氏は同社で環境に配慮したトラックやバスの開発に従事していましたが、単なる車両開発にとどまらず、渋滞緩和といった交通システム全体の視点から環境問題へアプローチしたいという熱い想いを抱いていたのです。そこで出会った恩師との経験が、現在の経営手腕に大きな影響を与えています。

大学院で下氏が出会ったのは、現在は中央大学の名誉教授である横山彰先生でした。横山先生の講義で繰り返し説かれたのが「複眼でものを視る」という姿勢です。複眼思考とは、単一の視点にとらわれず、物事を多角的かつ客観的に捉える思考法を指します。授業のディベートでは、自分が望む立場とは異なる視点での議論を求められることもあり、この経験が多様な視点を持つ訓練となりました。技術者として入社した下氏ですが、顧客の本質的なニーズを見極める現在の仕事ぶりに、この教えが生きています。

さらに横山先生が厳しく問い続けたのが「何が新しいのか」という本質的な問いでした。生半可なアイデアでは言葉に詰まってしまうため、下氏は前例を徹底的にリサーチし、必死に机に向かったといいます。この2つの教えは、現在の社長業を支える重要な指針となりました。2017年4月1日の社長就任時には、先生から「授業で考えたことを本格的に実行できますね」と祝福を受け、さらに2019年には先生が退官された後に設立したフォーラムの顧問就任を打診され、下氏は快諾しました。

SNS上でもこのエピソードは大きな反響を呼んでいます。「40歳からの大学院進学という挑戦姿勢に勇気をもらった」「技術者が経営の視点を持つためのヒントが詰まっている」といった、リスキリングや学び直しに対する好意的な声が多数寄せられました。大人になってからの学びは、決して遅すぎることはありません。下氏のように、既存の枠組みを超えて社会課題に挑む熱意と、恩師から授かった複眼的な視野こそが、変化の激しい現代のビジネスを生き抜くための強力な武器になるのではないでしょうか。

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