人工知能やあらゆるモノがネットに繋がるIoTの技術が急速に進化する中、それらを支える専門知識を持った「技術者の不足」が大きな課題となっています。こうした状況を打破すべく、コニカミノルタは2019年11月28日までに、AIやIoTに関連する技術者の教育サービスを開始することを発表しました。
今回のプロジェクトでは、電子回路設計の支援で豊富な実績を持つエッチ・ディー・ラボと強力なタッグを組みます。コニカミノルタが自社製品の開発を通じて長年蓄積してきた「LSI(大規模集積回路)」の育成ノウハウを惜しみなく提供する点は、既存の教育サービスにはない大きな魅力と言えるでしょう。
SNS上では「老舗メーカーが教える実践的なカリキュラムなら受けてみたい」「回路設計の未経験者でも大丈夫なのはハードルが低くて助かる」といった期待の声が数多く寄せられています。理論だけでなく、現場で培われた「生きた技術」を学べる機会は、若手技術者やキャリアチェンジを目指す方にとって非常に貴重なはずです。
書き換え可能な魔法の半導体「FPGA」を2日間でマスター
教育プログラムの第1弾として2019年12月中旬以降に開催されるのは、「FPGA」を題材とした入門コースです。FPGAとは、製造した後でも内部の回路構成を自由かつ何度でも書き換えられる半導体のことで、AIの演算処理を高速化させたり、最新のIoT機器を試作したりする場面で欠かせない存在となっています。
「メーカー直伝!FPGA入門」と銘打たれたこの講座は、東京と大阪の2会場で実施される2日間の短期集中カリキュラムです。驚くべきは、回路設計を全く経験したことがない完全な初心者でも対象に含まれていることで、基礎から丁寧にステップアップできる体制が整えられています。
私自身の意見としては、こうした「技術のオープン化」は日本の製造業全体を活性化させる素晴らしい取り組みだと確信しています。一社で技術を囲い込む時代は終わり、メーカーが持つ高度な知識を社会に還元することで、新たなイノベーションの土壌が育まれていくのではないでしょうか。
2019年11月29日現在、AI人材の争奪戦は激化の一途をたどっていますが、外部からの採用だけでなく「自ら育てる」ための仕組みがこうして整備されることは、業界にとって極めて前向きなニュースです。コニカミノルタが提供するこの教育サービスが、未来の日本のITシーンを担うエンジニアたちの力強い第一歩となることを期待しましょう。
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